「頂きたく存じます」とは?言葉の使い方や例文など分かりやすく解釈

この記事では、「頂きたく存じます」の意味を分かりやすく説明していきます。

「頂きたく存じます」とは?意味

「頂きたく存じます」とは?意味

「頂きたく存じます」「いただきたくぞんじます」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「何かをもらいたい」という意味の謙譲表現で、ビジネスでは資料やデータなど、相手が持っているものをもらいたいとお願いする時のへりくだった表現です。

2つ目は「何かをして欲しい」という意味の謙譲表現で、相手に何らかの行動をして欲しいとお願いする時のへりくだった表現です。

3つ目は「何かすることを許してもらいたい」という意味の謙譲語で、「~させて頂きたく存じます」と使役動詞に続けて使われます。

上記に共通するのは「何かしてもらいたい」という意味です。

「頂きたく存じます」の概要

「頂きたく存じます」の概要

「頂きたく存じます」「頂き+たく+存じ+ます」で成り立っています。

「頂き」は動詞「もらう」の謙譲語の連用形、「たく」は願望を表す助動詞「たし」の連用形、「存じ」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形、「ます」は丁寧語です。

「~してもらう」「思う」の2つが謙譲語ですが、二重敬語にはなりません。

二重敬語とは一つの単語で敬語2つ使われている言葉で、例として「ご覧になられる」「お越しになられる」などがあります。

本来は「頂きたい」ですが、ストレート過ぎることと、「い」で終わる言葉に「です」を付けるのは不自然とされる為に、「~と思う」という言葉を付けて柔らかくした表現です。

「頂きたく存じます」の言葉の使い方や使われ方

「頂きたく存じます」の言葉の使い方や使われ方

「頂きたく存じます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『パンフレットを送付いたしましたので、ご検討頂きたく存じます』

『パンフレットを送付いたしましたので、ご検討頂きたく存じます』

こちらからパンフレットを送ったので、それを見て是非自社商品を購入する様に考えてもらいたい時に使われる表現です。

『署名・押印の上、同封の返信用封筒にてお送り頂きたく存じます』

『署名・押印の上、同封の返信用封筒にてお送り頂きたく存じます』

契約書や申し込み用紙など、相手の署名や印鑑が必要なものを、一度相手に送って作成してもらい、送り返してもらいたい時の表現です。

『次回訪問時に、明細書を頂きたく存じます』

『次回訪問時に、明細書を頂きたく存じます』

相手からの請求に対して明細書が必要になり、次回訪問する時に受け取りたい時に使われる言葉です。

「頂きたく存じます」の類語や言いかえ

「頂きたく存じます」の類語や言いかえ

「頂きたく存じます」の類語や言いかえは以下の通りです。

「していただければ幸いです」

「していただければ幸いです」

相手に対して何らかの行為をしてもらえれば嬉しく思う、してもらえればありがたいということを表します。

「頂きますようお願い申し上げます」

「頂きますようお願い申し上げます」

相手に何かしてもらいたいとお願いを述べることを表しています。

かなり丁寧な表現ですので、取引先や目上の人にも使えます。

まとめ

まとめ

今回は「頂きたく存じます」について紹介しました。

「頂きたく存じます」「してもらいたいと思うことの謙譲語、二重敬語ではない」と覚えておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました