この記事では、「亀鳴く」【かめなく】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「亀鳴く」とは?意味
「亀鳴く」とは?意味
春の季語として使われている「亀鳴く」【かめなく】は、寒い冬を乗り越えて、暖かな日差しが心地良い春ののどかな日には池から出て、太陽に向かって気持ちいいと思うとき鳴くさまを表します。
言葉の由来は、藤原為家が水田で亀が鳴いていると感じる時間帯に親しみを込めて書いた和歌です。
中世に流行った和歌に使われていた文句であり、風景の美しさや今の状況を風情豊かに表せます。
「亀鳴く」の言葉の使い方や使われ方
「亀鳴く」の言葉の使い方や使われ方
春になると、一斉に生き物たちが求愛するため鳴くように、ふだんはほとんど鳴かない亀が鳴く姿は人を楽しませるという季語から作られています。
昼間だけでなく、真っ暗な空に月がおぼろげに見える夜間帯にどことなく「亀鳴く声が胸に響き渡る」と、鳴いているような幻想的な世界を表すときに使われている言葉です。
「亀鳴く」の例文
「亀鳴く」の例文
「亀鳴く」の例文を挙げます。
・『生まれてこのかた鳴かない亀が鳴く』
・『田んぼを染める夕暮れに、亀鳴く姿が美しい』
・『伴侶を探す亀鳴く姿に触発される』
まとめ
まとめ
実際には鳴く姿は滅多に見られない亀をあえて選び、俳句の季語として使われていました。
現在でも春の季語として使われていますので、自分なりに楽しく使ってみるといいでしょう。