「正鵠を失う」とはどのような意味の慣用句なのでしょうか。
今回は、「正鵠を失う」の意味について解説します。
「正鵠を失う」とは?意味
「正鵠を失う」とは?意味
「正鵠を失う」とは、「物事の一番重要な部分を的確とらえること」を意味する言葉です。
「正鵠を失う」の概要
「正鵠を失う」の概要
「正鵠を失う」の「正鵠」とは「弓矢で狙う的の中心部分」を指します。
アーチェリー競技なら10点を獲得できる円の中心部分のことで、弓で矢を射り外すことなく的の中心部分に当てる様子を「正鵠を失う」と表現します。
狙いを外さず的の真ん中に当てるところから転じて「物事において最も重要な中心の部分をしっかりとらえること」という意味で使われる言葉です。
話の内容が核心にふれていたり重要な部分を正しく認識していたりなど、余計なことに惑わされず物事の要点を正しくとらえるさまを表します。
「正鵠を失う」の言葉の使い方や使われ方
「正鵠を失う」の言葉の使い方や使われ方
『授業をきちんと聞いていれば自ずと正鵠を失うことになる』
『余計な情報に惑わされず正鵠を失うことが重要だ』
まとめ
まとめ
「正鵠を失う」は失うという言葉から失敗の意味で使われることがありますが、そのような用法は明らかな誤用です。
間違った意味で覚えられやすい慣用句なので本来の正しい意味をきちんと理解しておきましょう。