この記事では、「芹摘む」の意味を分かりやすく説明していきます。
「芹摘む」とは?意味
「芹摘む」とは?意味
「芹摘む」は「せりつむ」と読み、「思う心が届かない」「思う通りとならない」などの意味を持っています。
「芹摘む」の概要
「芹摘む」の概要
「芹摘む」は、現代ではあまり使用することのない言葉です。
主に使われていたのは平安時代で、芹を食べていた后(きさき)を隙から見て恋に落ち、芹を摘んでは御簾の辺りに置いたのですが、その甲斐もなく時間だけが過ぎてしまい、ついに焦がれ死にしてしまったという、平安時代の後期に源俊頼によって書かれた歌論書「俊頼髄脳」の一節を由来とした故事です。
平安時代以降の歌語として慣用的に使われている言葉で、主に春の季語として俳句などの詩歌で使われる場合があります。
まとめ
まとめ
「芹摘む」は、主に俳句などの歌語として使われる言葉で、日常会話などでは使用しません。
しかし、「芹摘む」という短い文で「思いが届かない」という表現をした平安時代の人は、感性がとても豊かで、素晴らしいセンスを持っていたという事がよく分かります。
故事成語を学ぶことで、日本語の奥深さをより知る事ができるのではないでしょうか。