この記事では、「火蓋が切って落とされる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「火蓋が切って落とされる」とは?意味
「火蓋が切って落とされる」とは?意味
「火蓋が切って落とされる」の読みは、「ひぶたがきっておとされる」で、「競争や試合や戦争などが始まることや、物事に着手したり行動を開始すること」を意味する慣用句として使われている表現です。
詳細は、後ほど説明しますが、実はこれは間違った表現で、先の意味の正しい慣用句は「火蓋を切る」なのです。
「火蓋が切って落とされる」の概要
「火蓋が切って落とされる」の概要
正しい慣用句の「火蓋を切る」の「火蓋」は「火縄銃の点火部の蓋」のことで、それを「切る」と言うのは「蓋を開いて点火の準備をすること」を意味しています。
そこから転じて、「戦いや競争を始めること」の意味となり、さらに広く「物事に着手したり行動を開始すること」にも使われる慣用句となったのです。
この「火蓋を切る」を「火蓋が切って落とされる」と誤って使われるのは、「火蓋を切る」と同様の意味で使われる「幕を切って落とす」の慣用句を混同したのが原因と思われます。
「火蓋が切って落とされる」との表現は、多くの人が誤って使っていますが、あくまで正しい慣用句は「火蓋を切る」であることを、しっかりと覚えておきたいものです。
「火蓋が切って落とされる」の言葉の使い方や使われ方
「火蓋が切って落とされる」の言葉の使い方や使われ方
例文は正しい表現の「火蓋を切る」で記載します。
・『衆議院選挙の火蓋が切られました』
・『待ちに待った決勝戦の火蓋が切られた』
・『ロシア軍は火蓋を切り、一方的にウクライナに侵攻した』
まとめ
まとめ
「火蓋が切って落とされる」とは、「競争や試合や戦争などが始まることや、物事に着手したり行動を開始すること」を意味する慣用句として使われている表現です。
しかし、この表現は間違いで、正しい慣用句は「火蓋を切る」です。