「アップルトゥアップル」の解説
「アップルトゥアップル」の解説
「アップルトゥアップル」というのは、「リンゴとリンゴの原義」から「二つ以上の商品・サービスを、同一の前提条件で比較すること」を意味している経営用語です。
「アップルトゥアップル」という経営用語は、「複数の商品・サービスを同じ条件で比較することで、それぞれの商品・サービスの特徴(長所・短所)を明確化すること」を意味しているのです。
例えば、「NECの20万円前後のパソコンと富士通の20万円前後のパソコンの比較」や「トヨタの300万円程度の車とメルセデス・ベンツの300万円程度の車の比較」、「スタバのコーヒーとタリーズのコーヒーの比較」などが、「アップルトゥアップル」の比較になります。
「アップルトゥアップル」の使われ方
「アップルトゥアップル」の使われ方
「アップルトゥアップル」という経営用語は、「複数の商品・サービスを同じ条件で比較する場合」や「二つ以上の商品・サービスを同一の前提条件で比べてそれぞれの差別化要因を明らかにする場合」に使うという使われ方になります。
二つ以上のものを比較する際に前提条件が異なっている場合(明らかに商品・サービスのジャンルや価格帯などが違う場合)には、「アップルトゥアップル」ではなく「アップルトゥオレンジ」と言われます。
例えば、「A社のビールとB社のビールをアップルトゥアップルで比較して、どうしてA社のビールのほうが売上が良いのかの理由を見つけてください」などの文章で使用することができます。
「アップルトゥアップル」の例文1
「アップルトゥアップル」の例文1
「アップルトゥアップル」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「iPhoneとアンドロイド搭載のスマホをアップルトゥアップルで比較してみると、iPhoneの長所と短所がよく分かります」
この「アップルトゥアップル」を使った例文は、「iPhoneとアンドロイド搭載のスマホを同じ前提条件(価格帯・スペックなどがほぼ同じ条件)で比較してみると、iPhoneの長所と短所がよく分かる」ということを意味しています。
「アップルトゥアップル」の例文2
「アップルトゥアップル」の例文2
「アップルトゥアップル」の例文2を紹介して、その意味を解説します。
「価格帯がまったく異なる二つの車を比べてみても、アップルトゥアップルの比較ではないので経営戦略を立てる際の参考にはなりません」
この「アップルトゥアップル」を使った例文は、「価格帯がまったく異なる二つの車を比べてみても、価格帯が同一条件の比較ではないので経営戦略を立てる際の参考にはならない」ということを意味しています。
「アップルトゥアップル」の類語・言い換え表現
「アップルトゥアップル」の類語・言い換え表現
「アップルトゥアップル」の類語・言い換え表現として、「同じ土俵で・前提条件が同じ・公平に比較」などがあります。
「アップルトゥアップル」という経営用語は、「同じ土俵で二つのものを比較すること・二つ以上の商品やサービスを同じ前提条件で公平に比較すること」を意味しています。
それらの意味合いから、「アップルトゥアップル」と類似した意味を持つ類語・言い換え表現として、「同じ土俵で・前提条件が同じ・公平に比較」を挙げることができます。
「アップルトゥアップル」の対義語
「アップルトゥアップル」の対義語
「アップルトゥアップル」の対義語として、「アップルトゥオレンジ・下駄を履かせて・前提条件が違う・土俵が違う・贔屓目(ひいきめ)」などがあります。
「アップルトゥオレンジ」という経営用語は、「前提条件が異なる二つ以上のものを比べること」を意味しています。
「下駄を履かせて」の表現は「相手に有利な前提を与えて」を意味していて、「土俵が違う」は「異なる種類のものを競わせたり比べたりすること」を意味しています。
「贔屓目」という言葉には、「一方を他方よりも優遇すること(肩入れして有利な前提条件を与えていること)」といった意味合いがあります。
それらの意味合いから、「アップルトゥアップル」と反対の意味を持つ対義語として、「アップルトゥオレンジ・下駄を履かせて・前提条件が違う・土俵が違う・贔屓目(ひいきめ)」を挙げられます。