「せっちゃ(セッチャ)」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

一部の若者が使うスラング「せっちゃ(セッチャ)」とはどんな意味の言葉なのでしょうか。

今回は、「せっちゃ(セッチャ)」の意味と類似表現について解説します。

「せっちゃ(セッチャ)」とは?意味

「せっちゃ(セッチャ)」とは?意味

「せっちゃ(セッチャ)」とは、「自転車を盗むこと」を意味する言葉です。

「せっちゃ(セッチャ)」の概要

「せっちゃ(セッチャ)」の概要

「せっちゃ(セッチャ)」「窃盗」「チャリンコ」の2つの言葉を合わせて短縮したスラングです。

チャリンコとは自転車の俗称であり「自転車の窃盗行為」「せっちゃ(セッチャ)」と表現します。

自転車は町中にありふれている便利な乗り物です。

買い物や通勤通学など日常の足として気軽に利用されますが、その気軽さから気軽に盗む不心得者もたくさんいます。

自転車置き場に駐めていた自転車を盗まれたり買い物中に店先に泊めていた自転車が店を終えたら消えていたりなど、繁華街では自転車泥棒が日常茶飯事です。

「せっちゃ(セッチャ)」は自転車の窃盗行為を指しますが、厳密に言うと街に泊めてある自転車を盗む行為は窃盗罪ではなく占有離脱物横領罪に当たります。

占有離脱物横領罪とは占有を離れる、つまり持ち主がいない好きに物品を許可無く自分のものにしてしまう行為を指します。

用事のために駐輪されている自転車は持ち主が目を離している状態であり法律的には専有を離脱している状態にあります。

窃盗罪の法定刑は「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」ですが占有離脱物横領罪は「1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料」と窃盗罪に比べると軽く設定されています。

若者の間でスラングとして「せっちゃ(セッチャ)」が定着しているという事実が自転車泥棒に対数類式の低さ、問題の根深さを示しています。

このような軽い言葉犯罪行為が語られてしまうと本来罪であるはずの自転車泥棒がまるで気軽にやってもいいことであるような印象を与えかねません。

歩くのが面倒だから、遅くなって終電がなくなってしまったからなど身勝手な理由で「せっちゃ(セッチャ)」で手に入れた他人の自転車を勝手に乗り回す人間は少なくありませんが当然ながら他人の自転車を盗んで乗るのは違法行為です。

どのような理由があろうとも「せっちゃ(セッチャ)」は犯罪であり肯定的に見ることもはばかられます。

「せっちゃ(セッチャ)」の言葉の使い方や使われ方

「せっちゃ(セッチャ)」の言葉の使い方や使われ方

・『せっちゃは他人に迷惑をかける犯罪行為だ』
・『駐輪場が整備されたおかげでせっちゃの被害が激減した』
・『駐めておいた自転車をせっちゃされた』
・『せっちゃを自慢するような大人にはなりたくない』

「せっちゃ(セッチャ)」の類語や言いかえ

「せっちゃ(セッチャ)」の類語や言いかえ

・チャリドロ
「自転車を盗むチャリンコ泥棒」を指す言葉です。

同じ意味の言葉ですが「せっちゃ(セッチャ)」が主に関西で使われるのに対し、こちらは主に関東で使われているという違いがあります。

・チャリパク
「チャリンコをパクること」をあらわす言葉です。

「せっちゃ(セッチャ)」が自転車を盗む行為と盗無人のどちらにも使われるのに対し、こちらは盗む行為限定で人に対しては使われません。

まとめ

まとめ

「せっちゃ(セッチャ)」による被害は決して軽いものではありません。

罪の意識なく気軽に自転車を盗む不心得者は少なくありませんが、やっているのは立派な犯罪です。

見つからなければいいという安易な考えで自転車を盗むのは絶対にやめましょう。

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