「トチ狂う」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、若者の間で使われているスラング用語の「トチ狂う」【とちくるう】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「トチ狂う」とは?意味

「トチ狂う」とは?意味

周囲の人が驚くほど狂ったように騒ぐことを「トチ狂う」【とちくるう】と言い、ひどく馬鹿みたいに狂った状態を指す言葉になります。

大きな声で騒いだり、人と戯れていつまでも楽しんでは騒ぐ、狂ったように話すなど、人から見ておかしいと感じるほど元気にいつまでもふざける様子を指す言葉です。

悪ふざけするさまは子供であれば笑ってすまされますが、さすがに大人がいつまでも狂ったように騒いでいると残念ですし、ときに恐怖すら与えてしまうことにもなります。

そのような人たちの行為を「とち狂う」ように騒ぐやからと言い表し、皮肉ったり、揶揄します。

「トチ狂う」の概要

「トチ狂う」の概要

ひどくふざける様を表すのが「トチ狂う」であり、見栄えなく戯れるさまを表す言葉で馬鹿げた行いすることを指します。

周囲を疲れさせるだけでなく、不安を与えることになってしまう行為でもあります。

しかし本人は興奮しているため自分の行動が抑えきれなくなってしまい、気が付けば驚くほど狂ったように行動しているわけです。

江戸時代から使われており、「どちぐるう」と濁点を付けて発し、書くときは「とち狂ふ」と表します。

元々は「愚かなさま」という意味があるのが「とち」で、この言葉を強めるために「狂う」を付けます。

頭がおかしいのかと思わせるほど狂ったようにふざける人からきているわけです。

「トチ狂う」の使い方や使われ方

「トチ狂う」の使い方や使われ方

インターネット上の電子掲示板やSNSなどでの使われ方は、その場を盛り上げるため笑いを誘う奇行を指すものとして使われています。

他の人が言わないようなことを言って笑わせてみたり、ずれた発言して笑いをとるなどありえない事柄を取り上げるなどして笑いをとります。

狂乱するかのように人々が慌てて落ち着かないさまを表すとき、掲示板を利用する人の間では「こいつ、トチ狂っている」とこ馬鹿にします。

「トチ狂う」を使った例文(使用例)

「トチ狂う」を使った例文(使用例)

・『あまりにも異性にモテないので、トチ狂った人は同性に手を出してしまった』
女性にモテない男性は血迷い、同性に手を出してしまうほど「トチ狂う」状態に陥る場合もあり、感情をうまく抑えられなくなっているわけです。

・『世界に名をとどろかせる有名な画家が行き詰まり、何をトチ狂ったかあともう少しで完成する絵画を破ってしまった』
多くの作品を手がける有名な画家であったとしても、描き方が見出せないときパニック状態になり、作品を破ってしまう驚きの行動に出ることがあるのです。

・『おかしくなった友人は突然裸になってトチ狂ったように冷たい川に飛び込んで周囲を驚かせた』
突発的におかしくなった人がトチ狂ったことで、冷たい川に飛び込むという誰もやらないおかしな行動を見せることがあります。

まとめ

まとめ

周囲に迷惑がかかるほど驚くような騒ぎ方するそのさまを一般的に「トチ狂う」と言い、おかしな様子に人々は呆気にとられるわけです。

電子掲示板やSNSでは、どこか奇行に見えてしまう言葉を発する人を揶揄する意味で使われていると覚えておくといいでしょう。

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