「プア充」とは？意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、「プア充」の意味を分かりやすく説明していきます。

「プア充」とは?意味

「プア充」とは収入が少なく経済的に困難な状況であっても、精神的には充実した生活スタイルを送っている人や、そうした生活を指します。

貧しいという意味の英語であるPoorと、充実を合わせた言葉です。

収入の低さによって娯楽に掛けるお金の余裕がなくても工夫して楽しく過ごしたり、高収入を得るために必要な出世の道を選ばず残業も最低限にして、その時間をお金のかからない娯楽の時間に費やすことで、生活の満足度を高める生活や、そういった生活を送っている人が「プア充」になります。

「プア充」の概要

「プア充」という概念が生まれた背景には、低賃金と生活の多様化があります。

収入は少ないけれど、収入を上げるには私生活を犠牲にするような努力が必要になり、私生活を犠牲にしてまで収入を良くする理由とはなにかと考えても答えが見つからない、という人が現代社会には多いです。

そしてたしかに収入は少なく、自由に使えるお金は少ないけれど、それでも無料で楽しめるコンテンツや最低限のお金で十分以上に楽しめる趣味も増えています。

その結果残業や出世をしなくても、お金をかけない趣味を過ごしたほうがよほど充実した生活を送れると考える人が増え、そういった人達を指す言葉として生まれたのが「プア充」です。

「プア充」の言葉の使い方や使われ方

「出世の芽はなくてもプア充なので気にしていない」「定収入で苦しんでいたけどプア充の道を選んで満足できている」というように、ライフスタイルを指す形で使われています。

そうしたライフスタイルを過ごしている人も指す言葉ですが、収入状況という他人に知られることが少ないものが関係しているので、他人に対して使われる機会は少ないです。

低収入でも充実した生活をしている人という意味で使う場合、自分か、収入状況を知っているくらい親しい相手にだけ使われます。

「プア充」の類語や言いかえ

「プア充」はリアルでの生活が充実している人という意味の「リア充」をもじって作られた言葉であり、「リア充」とは類語同士の関係と言えます。

またリア充から派生して生まれた言葉は、どれも生活を充実させているライフスタイルや、そういった生活を送っている人を指す言葉なので、「リア充」の派生によって生まれた言葉は、ほぼすべてが「プア充」の類語です。

お金をかけずに工夫によって生活を送るという点では、「節約生活」も「プア充」の類語と言えますが、節約生活は充実しているとは限らないので、完全な言い換えとは言えません。

まとめ

出世欲に乏しい人は年齢問わず増えていますし、娯楽の種類が増え、様々なコンテンツが溢れている影響で、お金をかけずに楽しめる趣味も増え、「プア充」の生活を実際に送っている人も増えています。

低収入の状況から脱却しようとしないのは、向上心が足りないと見る人もいますが、「プア充」からしたら現状でも充分充実した生活を送れているので、問題はありません。