この記事では、「ママカースト」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ママカースト」とは?
「ママカースト」とは?
別名、「ママ友カースト」、「ママピラミッド」などともいい、子供を持つ母親同士の序列を表します。
インドの身分制度カーストをもじった言葉です。
インドには、ヒンドゥー教の身分制度があり、ポルトガル語・英語でカーストと呼ばれています。
バラモン(司祭)、クシャトリヤ(王族)、ヴァイシャ(市民)、シュードラ(大衆)という4つの階級があります。
ピラミッド構造になっており、下に行くほど人数が多くなります。
カーストに属さないダリットという人々もいます。
ママカーストでは、階級の呼び名は特にありませんが、「ボスママ」、「その取り巻きのママ」、「大衆的なママ」、それ以外の「のけ者になるママ」のような構造になっています。
身分を決める要素には、様々なものがあります。
例えば、身に着けるものや、子供の容姿、子供の成績や習い事の熟練度、住んでいる場所、夫の仕事や収入などが挙げられます。
マンションの何階に住んでいるのかで序列が決められることもあります。
カーストの上位にいるママは、発言力があり、ママランチなどを主催する立場になります。
保護者同士の付き合いで、自分よりも世帯収入が上だったり、良いところに住んでいたりするママに、大きな顔をしてしまうと、気まずい思いをすることになります。
保護者同士は、様々な社会的立場に立っており、いろいろな子供がいます。
ママカーストを完全に無視してしまうと、不利益を被ることもあります。
また、ママカーストは、上位のママの発言権が強くなりすぎることや、はみ出し者を作り、いじめに発展する場合があり、問題視されることもあります。
「ママカースト」の概要
「ママカースト」の概要
「ママカースト」という言葉が使われるようになったのがいつ頃なのかは、はっきりとしませんが、1990年代には、「学校カースト」という言葉が使われ始めています。
2000年ごろから「スクールカースト」が使われ始め、その後、「ママカースト」などの言葉が使われ始めました。
「ママカースト」も「スクールカースト」と同じように、大きな顔が出来る一軍タイプと、その周りにいる二軍タイプ、それより下の三軍タイプに分けられます。
スクールカーストでは、人気がある人や、能力がある人が最上位になりますが、ママカーストでは、本人の力だけではなく、夫の属性や、子供によって序列が決まります。
「ママカースト」の言葉の使い方や使われ方
「ママカースト」の言葉の使い方や使われ方
名詞として、「ママカーストの上位に君臨する彼女」などと、使用します。
いい意味で使われることは少なく、「ママカーストなんてくだらない」、「ママカーストのある幼稚園では、ママ友いじめに気を付けた方がいい」などと否定的な印象で使われることが多くなります。
「ママカースト」の類語や言いかえ
「ママカースト」の類語や言いかえ
「ママピラミッド」や「ママ友カースト」は、ほとんど同じ意味で使われる言葉です。
また、「ママ友地獄」という言葉は、保護者同士のトラブルが多発する関係を指す言葉で、類語だといえます。
まとめ
まとめ
「ママカースト」とは、子供を持つママ同士の序列のことでした。
人が多数集まれば、序列が出来てしまうものなのかもしれません。