「STEM教育」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、「STEM教育」の意味を分かりやすく説明していきます。

「STEM教育」とは?意味

「STEM教育」とは?意味

「STEM教育」とは科学、技術、工学、数学の教育分野、またそれらを重視する教育モデルを指す言葉です。

現在の世界情勢では、科学技術やIT分野の発達が、国の発展を支え促進するものとなるので、そういった分野を担う人材を生み出すために提唱された教育システムを「STEM教育」と呼びます。

単純に科学なら科学、工学なら工学を専門的に学ばせるというものではなく、挙げられた4つの教育分野を統合的に学ばせることで、それらを絡み合わせた思考が可能な人材を教育するという考えです。

「STEM教育」の概要

「STEM教育」の概要

「STEM教育」は2000年前後のアメリカで生まれた教育モデルです。

当時のアメリカがこれからも国の力を維持し、それ以上に発展するにはどのような分野や力が必要かと考え、世界情勢も踏まえ科学技術の分野を重視することが肝心と認識し、そのためにどういった教育を施すべきかという答えの一つが「STEM教育」になります。

STEMはそれぞれ科学という意味のサイエンス、技術という意味のテクノロジー、工学という意味のエンジニアリング、数学という意味のマスマティクスの頭文字です。

「STEM教育」の言葉の使い方や使われ方

「STEM教育」の言葉の使い方や使われ方

「STEM教育」は教育モデルや教育方針であり、どういったものを重視して教育しているかという場面で使われます。

国が科学技術の開発競争に後れを取らないために考え出された概念だけあり、学校のカリキュラムについてや政治で教育政策について論じる場合に使われることが多いです。

国の未来を担う人材を育てるための教育なので政治の場で使われることが多いですが、「STEM教育」でそれぞれの分野を複合的に活用できる思考を鍛えるという教育を売りにする教育機関でも使われます。

「STEM教育」の類語や言いかえ

「STEM教育」の類語や言いかえ

「STEM教育」に他の要素を付け加える形で更に発展させた教育モデルもいくつか派生しており、それらが類語です。

「STEM教育」に芸術やリベラルアーツを指すArtsのAを組み込んだ「STEAM教育」、更にそこからロボット工学も組み込んだ「STREM教育」があります。

工業を重視するあまり自然環境を軽視しないようにエンバイロメントを付け足した「eSTEM教育」もSTEAM教育とは別の派生です。

また「STEM教育」の分野は女性の割合が少ないので、その分野に進出する女性を促進しようという「GEMS教育」というものもあります。

まとめ

まとめ

簡単に説明すれば、「STEM教育」は科学技術とIT分野を重視する教育方針であり、その方針で重視される各分野です。

派生して様々な教育論が提唱されましたが、どれも「STEM教育」が掲げる科学とIT分野の発展が国際情勢で強い国を作るという根っこの考え方は変わりません。

科学とIT技術が意味をなさなくなるような出来事が起こらない限り、「STEM教育」はこれからも重視されるでしょう。

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