いつの時代も若者世代には特定の名称が付けられるものですが「さとり世代」とはどの世代を指すのでしょうか。
今回は、「さとり世代」の意味と関連する言葉について解説します。
「さとり世代」とは?意味
「さとり世代」とは?意味
「さとり世代」とは、「1987年から2004年生まれの世代」を指す言葉です。
「さとり世代」の概要
「さとり世代」の概要
特定の世代に名前が付けられるのは古くからある習慣です。
始まりは戦後すぐのベビーブームの頃に生まれた人達に対して経済評論家の堺屋太一が名づけた「団塊の世代」だとされています。
同目の書籍がベストセラーになって以降、各世代にそれぞれ名前をつけて分類するのが一般的になりました。
80年代に青春を過ごした1965年~1971年生まれの「バブル世代」や1971年~1982年生まれの「氷河期世代」など時代の特徴や世代に共通する傾向に合わせた名称が付けられたさまざまな盛大がありますが「さとり世代」は1987年~2004年生まれの世代に名付けられた呼び名です。
「さとり世代」はゆとり教育世代の香気から一つ下の世代に当たります。
知識量を重視した詰め込み教育から思考力を重視するゆとり教育への以降は戦後教育における大きな転換期となりました。
自分で考える力を高める効果が見られたのは事実である一方、勉強不足や頼りないなどゆとり世代に対しては賛否両論が飛び交います。
「さとり世代」はそのようなゆとり世代に対する世間の厳しい視線を意識して育った世代です。
この世代は物心ついた時からパソコンなどデジタル機器が課程に存在していたデジタルネイティブの第一世代に当たることからデジタルやデジタル機器を活用した情報収集を特異としています。
ネットへの適応も他の世代に比べて早く、上の世代が時間をかけて知った情報や学んだ知識などもネット経由で簡単に手に入れていたため総じて早熟な傾向が見られます。
若いうちに世間の裏表や諸事情を知ってしまった彼らは将来に対して過度に期待したり憧れたりしません。
常に現実を見据え夢や希望を語らないその様子がすべてを知り悟ったようであることから「さとり世代」と名付けられました。
「さとり世代」という名称はインターネットの大手掲示板に由来します。
あまりにも欲がなく人生について過度な期待をしない若者に対して通りすがりの参加者が「ゆとり世代と言うよりさとり世代」という書き込みをきっかけにネット上であっという間に広まり現在に至ります。
「さとり世代」の言葉の使い方や使われ方
「さとり世代」の言葉の使い方や使われ方
・『さとり世代は独身の方が気楽だと考えている』
・『物心ついた時からずっと不景気だったことがさとり世代の誕生に強く影響している』
・『さとり世代の多くは倫理的で上の世代に比べて品行方正である』
・『犯罪発生率はさとり世代を境に急速に低下している』
「さとり世代」の類語や言いかえ
「さとり世代」の類語や言いかえ
・ニーチェ先生
「さとり世代の若者をモチーフにした漫画作品」です。
コンビニの新人として配属された「さとり世代」の若者を上の世代に当たる主人公視点で描いた作品で「さとり世代」ならではの考え方や行動などがユーモラスに描かれています。
・しらけ世代
「1950年代生まれで何事に対しても無気力、無感動でしらけたような態度を取る世代」を意味する言葉です。
熱量に欠ける様子がよく似ていますが諦念めいた「さとり世代」に対し、こちらは上からの押し付けに対する自立心が強調されています。
まとめ
まとめ
何かと言われがちな「さとり世代」ですが優しさや平和主義など良い所もたくさんあります。
これからの二本を担う世代として新たな価値観の創出が期待されています。