メールや手紙で「炎暑の折」という表現を見たことがありますか?どんな時に使うのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
「炎暑の折」とは?
「炎暑の折」とは?
「炎暑の折」は、「炎暑」は夏の燃えるような暑さ、焼けてしまいそうになるような暑さのことです。
「折」は「ある動作が行われる時、時点」という意味です。
つまり「炎暑の折」は、主に暑中見舞いにおいて、その後に続ける文と合わせ、燃えるように暑い日が続きますが(体調はいかがですか、いかがお過ごしでしょうか)と先方の安否や健康状態を気遣って入れる文です。
「炎暑」とあるので、使える時期は真夏(7月下旬?立秋の前日まで)になります。
「炎暑の折」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「炎暑の折」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
では、「炎暑の折」はどう使うのが正しいのでしょうか。
ビジネス文書においても、個人宛の手紙においても前文の構成は、A.頭語(拝啓、謹啓など)、B.時候の挨拶、C.相手の繁栄を喜ぶ言葉または感謝の言葉、相手の安否を尋ねる言葉、自分の現状を伝える言葉D.本文E.結びの言葉、となります。
「炎暑の折」はB.の部分、時候の挨拶で使われる場合、E.の結びの言葉で使われる場合があります。
B.の場合は、その後に続く文で相手の安否を尋ねます。
相手のことを聞いた後には、自分の現況も続けて入れ、安心感を与えるようにしましょう。
例えば、『炎暑の折、〇〇様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
私はお陰様で変わりなく過ごしております』といった文となります。
E.の場合は『炎暑の折、皆様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます』というように、最後に「こんな暑い時期なので、皆様どうかお体を大切にして元気でいてくださいね」のように、相手を思いやる気持ちを結びの挨拶に込めて使います。
頻繁に会う相手というよりは、会う頻度が少ない目上の人に暑中見舞いや手紙を送る時に「炎暑の折」は使われるフレーズです。
「炎暑の折」を使用した例文
「炎暑の折」を使用した例文
『炎暑の折、ご家族の皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます』
『炎暑の折、どうかくれぐれもお体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます』
「炎暑の候」の後には、先方の安否を確認する文、または無事を祈る文を続けます。
「炎暑の折」の類語や言い替え
「炎暑の折」の類語や言い替え
では、「炎暑の折」を他の言葉で言い替えるならばどのようなものがあるのでしょうか。
「炎暑」の類語には、「酷暑」や「猛暑」、「激暑」などがあります。
「折」は、「炎暑の候」としてもよく、他には「炎暑のみぎり」も使われます。
まとめ
まとめ
「炎暑の折」は、真夏の暑さが最も厳しい時期に、暑中見舞いや手紙の中で時候の挨拶または結びの言葉で使われる言葉です。
後に続く文章とともに、相手を気遣い、健康状態や様子はどうなっているかを確認したり、体を大事にしてくださいということを伝えるために使います。
時候の挨拶で使う場合は、相手に尋ねたら、自分の現在の状況も続けて伝えましょう。