「中略」と「後略」の違いとは？分かりやすく解釈

全体のうち一部分を省略することを表す言葉として「中略」と「後略」があります。

この2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「中略」と「後略」の違いを解説します。

「中略」とは?

「中略」とは、「全体の中ほどを省略すること」を意味する言葉です。

「中略」の使い方

長い文章や映像を利用する時に短くまとめるため真ん中付近を省くことを表します。

一般的には文章を引用する際に用いられることが多く、文章の最初と最後だけを取り上げたい時に中ほどを省いて短くするのが「中略」です。

文章だけでなく長い映像の序盤と終盤だけ使って中盤をカットする行為も「中略」に当たります。

「後略」とは?

「後略」とは、「後に続く部分を省略すること」を意味する言葉です。

「後略」の使い方

文章の冒頭や映像の前半部分など全体のうち最初の部分だけを使い後ろの部分を省くことを指します。

文章を引用するときに必要な部分が冒頭部分だけだった時は「後略」することでその後に続く文章が存在することを示しながら省略できます。

基本的には文章を引用する場合に使う表現ですが映像や漫画の一部部分など文章以外にも用いられる表現です。

言う必要がないほど明らかで言わずもがなな状況において最初から途中までしか示さず言わなくてもわかる部分を「後略」として書かないこともあります。

「中略」と「後略」の違い

どちらも長いものの一部分を省略する様子を表す言葉ですが全体のうち最初と最後のみを残し中ほどを省くのが「中略」、全体のうち前の部分だけ残して後ろを省くのが「後略」という違いで区別されます。

「中略」の例文

・『引用文を中略して短くする』
・『中略された部分に興味がある』

「後略」の例文

・『必要なのは前半だけなので後略する』
・『後略せず全文を記載する』

まとめ

「中略」と「後略」はどちらも省略を表す言葉ですが省略する部分の違いで区別されます。

どの部分を略しているのかを基準にして使い分けてください。