この記事では、「予後」と「転帰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予後(よご)」とは?
「予後(よご)」とは?
「予後」とは、「病気や手術などの経過、終末について、医学的に予測すること」、「病気の治癒後の経過」を意味する言葉です。
「予後」の類義語には「病後(びょうご)」や「術後(じゅつご)」などがあります。
「予後」の使い方
「予後」の使い方
「予後」は名詞として使われています。
「転帰(てんき)」とは?
「転帰(てんき)」とは?
「転帰」とは、「病気や怪我などの治療における症状の経過や結果」を意味する言葉です。
「転帰」は治療の効果を分析するときなどの重要な指標であり、入院時や初診日から退院時や通院終了日までなどの一定期間で判断されることがほとんどです。
一般的に、転帰欄へ受診者が診療を終える理由や原因が以下のように記載されます。
・治癒:受診者の病気などが治癒した場合。
・死亡:受診者が死亡した場合。
・中止:治癒はしていないが、治療を当面見合わせたり、放置しても大丈夫と判断された場合。
・転医:受診者が転院した場合。
「転帰」の使い方
「転帰」の使い方
「転帰」は名詞として使われています。
「予後」と「転帰」の違い
「予後」と「転帰」の違い
「予後」は「病気や手術などの経過、終末について、医学的に予測すること」や「病気の治癒後の経過」という意味を表します。
対して、「転帰」は「病気や怪我などの治療における症状の経過や結果」を意味する言葉です。
「予後」の例文
「予後」の例文
・『病気が治癒したからといって、予後でも気を抜かないように生活しなければならない』
「転帰」の例文
「転帰」の例文
・『転帰欄に記載されている内容をもとに審査が行われる』
まとめ
まとめ
「予後」は「病気や手術などの経過、終末について、医学的に予測すること」や「病気の治癒後の経過」を意味する言葉です。
そして、「転帰」は「病気や怪我などの治療における症状の経過や結果」を意味する言葉でした。
「転帰」には経過や結果という意味しか含まれていませんが、「予後」には経過に加え、経過や結果から予測することという意味も含まれています。