この記事では、「出処」と「出所」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出処(しゅっしょ/でどころ/でどこ/いでどころ/でと)」とは?
「出処(しゅっしょ/でどころ/でどこ/いでどころ/でと)」とは?
「出処」には複数の読み方があり、読み方によって指し示す意味が若干異なります。
・「出処(しゅっしょ)」とは「出て仕えることと退いて民間にいること」や「事の発生した所や物が出てきた所」、「出生地」や「言葉の発祥や由来、拠り所など」、「刑を終えて、刑務所から出ること」や「所が付く場所へ出勤すること」などの意味を含める。
・「出処(でどころ/でどこ)」とは「物事の出てきた所」や「出る場所」、「出るべき場所や場合」や「出口」などの意味を含める。
・「出処(いでどころ)」とは「出所(しゅっしょ)」や「出所(でどころ/でどこ)」と同義。
・「出処(でと)」とは「山や谷の奥に対し、里に近い方」や「山や沢の入り口や出口、その付近」という意味を指し、東北地方で使われる。
「出処」の使い方
「出処」の使い方
「出処」は名詞として使われています。
「出所」とは?
「出所」とは?
「出所」は先述した「出処」の表記違いの言葉であり、全く同じ意味を含める言葉になります。
「出所」の使い方
「出所」の使い方
「出所」は名詞として使われています。
「出処」と「出所」の違い
「出処」と「出所」の違い
「出処」と「出所」は表記違いの関係にあり、どちらも同じく複数の読みと複数の意味を持つ言葉になります。
「出処」の例文
「出処」の例文
・『民間伝承の出処として複数の地域が候補に挙がっている』
・『この映画は刑期を終えて出処した後の主人公の人生が描かれている』
「出所」の例文
「出所」の例文
・『仲裁役が必要な今こそ、彼の出所だと言える』
・『彼は誰よりも早く事務所へ出所している』
まとめ
まとめ
「出処」と「出所」は表記違いの言葉になります。
したがって、どちらにも「しゅっしょ」や「でどころ」、「でどこ」や「いでどころ」など複数の読みがあり、それに対応した意味を含めています。