この記事では、「金利」と「年利」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金利」とは?
「金利」とは?
「金利」は、お金を借りた際に発生する費用のことで、お金を借りたときに、付与される貸し賃のことです。
貸し賃が無い場合、お金を貸す側は、何の利益もなく、お金を貸し付けるビジネスを行うわけですから、言ってしまえば、お金を貸すという行為自体に意味が見出せません。
なので、ビジネスでお金を貸す場合、「金利」という形でお金を貸す際に貸し賃を付与して貸し賃と貸したお金を回収するというのが高利貸しなどのビジネスです。
「年利」とは?
「年利」とは?
「年利」は、「金利」というお金を貸し付けた際発生する貸し賃を年単位でいくらになるか考えようというものです。
金利というのは、実は変動していて、借りるタイミングによって高くなったり安くなったりします。
そのお金の貸付賃の変動を年単位で考えましょうというのが「年利」です。
ちなみに、「年利」は、制限というものがあり、10万以上かつ100万未満のお金を借りた場合、一年を通して、18パーセントを超えて利息を払わせようとするのは違法です。
ですが、違法であってもお金を貸してくれるということから、違法な高利貸し事業者にお金を借りる人は後を絶ちません。
「金利」と「年利」の違い
「金利」と「年利」の違い
両者の違いは、お金を借りる際に発生する借り賃であるか、借り賃が年単位であると述べているかです。
なので、年単位である「年利」については、厳密にルールがあり、10万円未満のお金を借りた場合、年利は、20パーセントまでが可能で、10万以上100万未満だと、18パーセントまでの貸付賃を金融業者は受け取れます。
「金利」の例文
「金利」の例文
・『金利手数料を支払えずクレジット決済が不成立になった』
「年利」の例文
「年利」の例文
・『どう考えても、この金融企業の年利は、年間18パーセントの年利を超えている』
まとめ
まとめ
「金利」の必要性は、お金を貸し付ける側の立場になるとわかり、お金を貸してお金を儲ける場合、貸付賃というものを取得しないと利益にならないがゆえ、だれでもお金を借りていつ返してもよいというビジネススタイルでは利益にならないがゆえ、「金利」という概念があるのです。
そこから、年間を通して、貸付賃がいくらくらいになるかと考えるのが「年利」です。
なお、「年利」は、ルールに従い設定しますので、「年利50パーセント」というような規約は不可能となっています。
といいますのも、年利をあまりに金融事業者側が自由に定めた場合、問題となるのが、借りた側が借りなければよかったと感じる点と、そもそも返す気持ちすらないですという風に考え方がシフトするほうが恐ろしいので、健全なお金の貸付ということで、「金利」については、明確なルールがあるのです。
よって、年間を通して貸付賃である、「年利」が高すぎる場合、お金を貸した業者は違法な金融事業者だという扱いになりますので通報案件になります。