若者の間では当たり前のように使われている言葉「ジワる」とはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「ジワる」の意味と類似表現について解説します。
「ジワる」とは?意味
「ジワる」とは?意味
「ジワる」とは、「ジワジワくるの略語」で「感情や感覚がゆっくりと時間をかけてやってくること」を意味する言葉です。
「ジワる」の概要
「ジワる」の概要
すぐには変化が起きず時間をかけゆっくり変わっていく様子を「ジワジワ」と表現します。
「ジワる」とはジワジワを動詞にしたもので「感情がじわじわと変化すること」を意味する言葉です。
一目見ても面白さが理解できなかったがゆっくり時間をかけて笑いがこみ上げてくるときやあっけにとられていたが我に返って理解が進み感情が変化していくときなど、通常であればすぐに感情が変化するところがある程度時間をかけて感情が変化する様子を指す言葉として使われます。
「ジワる」という表現がいつ誕生したのかははっきりしませんが少なくとも2010年には使われていた言葉です。
当初は「ジワる世界」「ジワる画像」などジワジワと笑いがこみ上げてくるものを意味する言葉としての使われ方が主流で「ジワる」単体で使われる子とはほとんどありませんでした。
使われるのもネット掲示板やSNSの一部のみで一般層にはほぼ浸透しませんでしたが、2014年頃からきっかけは不明ながら女子高生やギャルがSNSで使うようになり一気に知名度が高まります。
その後は若者を中心に広く使われるようになり2015年には国語辞典の編纂で知られる「三省堂」の編集者たちが選ぶ「今年の新語」大賞に選ばれるなど大きな存在感を示した言葉です。
現在は「ジワる」単独で感情の変化を表すあらわす言葉として使われることが多く、特定の話題に対して「ジワる」という言葉を返答やインパクトはないが良さがあることを意味する褒め言葉の意味で使う用法が定着しています。
若者言葉としてすっかり定着した「ジワる」ですが正式な表現として認められたわけではなくきちんとした場面ではほとんど使われていません。
若い女性の間では「ジワる」ではなく「じわる」とひらがなで表記することが多く、さらに短縮した「じわ」という表現も用いられています。
「ジワる」の言葉の使い方や使われ方
「ジワる」の言葉の使い方や使われ方
・『ジワる画像を見てゆっくりと笑いがこみ上げてきた』
・『確かに実力はあるがジワるタイプの芸人がブレイクする可能性は低い』
・『彼氏と別れて寂しさがジワる』
・『なにこの動画!めっちゃジワるんだけど!』
「ジワる」の類語や言いかえ
「ジワる」の類語や言いかえ
・後からくる
「感情がすぐには動かず後から時間をかけてこみ上げてくること」を意味する言葉です。
「ジワる」ととてもよく似た意味の言葉ですが「ジワる」がゆっくりした変化ながら右肩上がりで感情が動き続けているのに対し、こちらはほとんど変化しなかった感情が一定時間後に突然大きく変化する様子を表します。
・ツボる
「感情のツボに入り大きく揺り動かされること」を意味する言葉です。
ゆっくりとした感情の動きを意味する「ジワる」に対し、こちらは見た瞬間に爆笑するような様子を指す正反対の意味で使われます。
まとめ
まとめ
「ジワる」は若者の間ですっかり定着している表現です。
「ジワジワ」という表現そのものは新しいものではなく古くから使われています。
古い表現が若者言葉として使われる例はこの言葉以外にも多いので興味のある方は調べてみてください。