この記事では、「毛筆」と「硬筆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「毛筆(もうひつ)」とは?
「毛筆(もうひつ)」とは?
「毛筆」とは、「先が動物や人工の毛で出来ている筆」を意味する言葉です。
「毛筆」の毛先は柔軟性、弾力性があるため、筆圧を加減することにより、線の太さや色の濃さを自在に表現することができるのです。
また、「止め」や「はね」、墨の「かすれ」や「滲み」などの芸術的な書体も「毛筆」だからこそできる表現だと言えます。
また、「毛筆」は汎用性も高く、字を書くのみならず、絵の描画や化粧にも用いられているのです。
通常、材料である毛には動物の毛が用いられ、馬やタヌキ、イタチなどから取れる「剛毛」と羊や猫、栗鼠からとれる「柔毛」、鶏や孔雀、ムササビやマングースからとれる「特殊毛」、「剛毛」と「柔毛」を合成させた「兼毛」があります。
「硬筆(こうひつ)」とは?
「硬筆(こうひつ)」とは?
「硬筆」とは、「鉛筆やボールペン、万年筆など先の硬い筆記用具」を意味する言葉です。
「硬筆」は一定の線の太さや濃さがで安定した線を書くことができるのが特徴です。
逆に、筆圧の加減で線の太さや濃さを変えることは難しいとも言えます。
「毛筆」と「硬筆」の違い
「毛筆」と「硬筆」の違い
「毛筆」は「先が動物や人工の毛で出来ている筆」のことであり、「硬筆」は「鉛筆やボールペン、万年筆など先の硬い筆記用具」のことです。
「毛筆」は線の太さや濃さ、墨の滲みやかすれを利用した自由度の高い表現が可能ですが、その分、使いこなすには技術や熟練度が求められます。
また、「毛筆」は字を書くことや絵を描くこと以外、化粧道具として用いられている点も特徴と言えるでしょう。
逆に、「硬筆」は一定の太さや濃さの線を安定して描くことができ、技術や熟練度がない人でも使うことができるのが利点と言えます。
まとめ
まとめ
「毛筆」は「先が動物や人工の毛で出来ている筆」を意味する言葉であり、「硬筆」は「鉛筆やボールペン、万年筆など先の硬い筆記用具」を意味する言葉でした。
筆先に用いられている材質や筆による表現の幅、用途などにそれぞれ違いがありました。