ネットで生まれ日常にも広まりつつある言葉として「フルボッコ」があります。
この言葉はどのような意味で使われているのでしょうか。
今回は、「フルボッコ」の意味と類似表現について解説します。
「フルボッコ」とは?意味
「フルボッコ」とは?意味
「フルボッコ」とは、「フルパワーでボッコボコに叩きのめす」の略語です。
「フルボッコ」の概要
「フルボッコ」の概要
インターネットは昔から議論や討論の場として使われていました。
趣味の話題で盛り上がったり政治的なテーマについて話しあったりなどお互いの主張や考えについて匿名であることを利用して自由に発言されてきましたが、主張や考えの対立もしばしば発生します。
意見の対立が発生したとき「主張する力に圧倒的な差がありどちらかが一方的に打ちのめされる様子」をあらわす言葉が「フルボッコ」です。
「フルボッコ」とは「フルパワーでボッコボコ」つまり「情け容赦なく力の限り打ちのめすこと」を意味します。
相手を攻撃したり追い詰めたりする場合であっても普通はある程度手加減を加えたり手心を加えたりするものですが論理の矛盾を一切認めなかったり弁明の隙も与えないほど完璧な論理を突きつけたりなど「相手に対する配慮が一切見られず全力で叩き潰すこと」を表す言葉が「フルボッコ」です。
「フルボッコ」のもうひとつの意味が「逃げ場がない状況で周囲の全てから攻撃される」です。
この場合は「フルパワーでボッコボコ」ではなく「フルメンバーでボッコボコ」という意味で使われています。
どちらの意味でも使われる言葉であり現在の「フルボッコ」は「フルにボッコボコ」の略語として広まっています。
もともとネットスラングとして誕生された表現なので正式な場面で使われることはありませんでしたが、2020年代に入って以降、日常生活でも使用されるケースが増えています。
ネットの炎上を伝えるニュースで「フルボッコ」という表現が使われるなど限定的ではありますがネットを飛び出し日常でも使われつつある言葉です。
「フルボッコ」の言葉の使い方や使われ方
「フルボッコ」の言葉の使い方や使われ方
・『不用意な発言をしてしまいフルボッコにされる』
・『正しい内容であってもフルボッコにされてしまうことはある』
・『フルボッコにされたのに懲りることなく同じ主張を繰り返す』
・『あんな軽率な発言をすればフルボッコにされても仕方がない』
「フルボッコ」の類語や言いかえ
「フルボッコ」の類語や言いかえ
・ボッコ
「打ちのめすこと」を意味する言葉です。
「フルボッコ」が徹底的に打ちのめすことを意味するのに対し、こちらはもう少し程度が軽い様子を指します。
ある程度逃げ道があったりそれなりに手加減されたりしているときに使います。
・ぐうの音も出ない
「相手の主張が正論すぎて一言も返す言葉が出ないこと」を意味する言葉です。
「フルボッコ」が手数の多さや勢いでり一方的に打ちのめされるのに対し、こちらは論理の正当性のせいでまったく反撃できない様子を表します。
・袋叩き
「大勢で取り囲んで攻撃を加えること」を意味する言葉です。
「フルボッコ」の中でも「フルメンバーでボッコボコ」の意味に近しい言葉です。
まとめ
まとめ
「フルボッコ」は悲惨な状況をややコミカルに表現した使いやすい言葉であることから徐々に使われる場面が広がっています。
日常生活でも耳にする機会が増えているのでこの機会に意味を知っておきましょう。