「身に余るお言葉」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「身に余るお言葉」とは?
「身に余るお言葉」とは?
この言い回しの「身に余る」は「褒言葉が自分の地位や業績を越えてよすぎる」「過分である」「身に過ぎる」という意です。
主に目上の人からもらった言葉が今の自分の立場や能力を超えていることをその相手に伝える場合に使います。
つまりこの言い回しは「自分には勿体ない言葉」という意味になります。
この「身に余る」の由来ですが、江戸時代の身分制度からが由来と言われています。
江戸時代には「士農工商」という身分制度があり、身分の上下がはっきり決められていました。
そして稀に身分の高い者から褒め言葉があった場合、「身分の余る言葉」をいただいたと言う言葉の「身分」が「身」に転じて「身に余る言葉」となったようです。
「身に余るお言葉」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「身に余るお言葉」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズを使う際は、感謝の気持ちを示すフレーズと合わせて使用します。
相手による褒め言葉が自分にとって過分な言葉であると謙遜しながらも相手に対する厚意に感謝する意味で使うのが一般的です。
例えば、「身に余るお言葉」に対して「ありがとうございます」「感謝申し上げます」というフレーズを付けるのが通例です。
「身に余るお言葉」の正しい敬語表現
「身に余るお言葉」の正しい敬語表現
このフレーズでは目上の人に使える敬語ではないため、敬語表現にするにはこのフレーズの後の文を敬語にする必要があります。
このフレーズを使ってより丁寧に表現するとしたら「~をいただき恐悦至極に存じます」を使うとよいでしょう。
「身に余るお言葉」を使った例文
「身に余るお言葉」を使った例文
このフレーズを使った例文をご紹介します。
・『身に余るお言葉をいただき、ありがとうございます』
「身に余るお言葉」の類語や言い替え
「身に余るお言葉」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
このフレーズのような「○○言葉」といった言い方には次のような例があります。
・『ありがたいお言葉』
・『もったいないお言葉』
・『身に余る光栄なお言葉』
・『お褒めの言葉』
また、「身に余る言葉」をかけられたときに感謝の気持ちを伝えるという観点での類語は以下の通りです。
・『恐れ多いことです』
・『恐縮至極に存じます』
・『身に余る光栄に存じます』
さらに「身に余る」を使用した別の言い方には以下のような言葉があります。
・『身に余る待遇』
・『身に余るお心遣い』
・『身に余る大役』
まとめ
まとめ
このフレーズはビジネスシーンにおいてよく使用される言葉です。
へりくだり過ぎた感もある言い回しなので多用しすぎるのは悪印象になりかねませんが、総じて謙遜した姿勢には好感が持たれますので、使えるようにしておけばよいのではないでしょうか。