「過日」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「過日」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「過日」とは?

「過日」は、過ぎ去った日のことを表現する言葉です。

つまり、過去のいずれかのことを表現しています。

それが1日だけとは限らず、何日かに渡っての期間として使うこともでき、「過日に行われたイベントではお世話になりました」のように用いた時には、そのイベントが何日かに渡って行われた場合でも構わず、その期間中にはお世話になったと言っています。

どれくらい前のことにまで使えるかといった特に決まりはなく、1週間くらい前のことから、数年前のことにまで用いることができます。

よって、仕事を引退してもう何年も経つという人が、「過日は忙しい日々を過ごしたものですが、今ではすっかり引退の身です」などといった使い方をすることもできるので、ビジネスシーンではもちろん、プライベートでもこの意味をふまえて色々なシーンで用いられている表現です。

「過日」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「過日」は、言葉としては口語、文章のどちらでも使うことができますが、どちらかと言えば文章向けで、口語で使うことはあまりありません。

それは、文脈を一切考慮せずに「かじつ」という発音を聞くと、一般的に「果実」と判断されることが多いためで、無理に口語で使うのはおすすめしません。

このような口語でも使えるものの、それには適さない言葉は特にビジネスシーンではそちらで使うべきではなく、この言葉もまたそのうちの1つです。

また、先のようにどれくらい過去のことにまで使えるかといった決まりはありませんが、つい先日のことに対して使うことはあまりなく、少なくとも1週間程度は経過した後に用いられることが多い表現です。

「過日」を使った例文

・『過日にご一緒させていただきました際には大変お世話になりました』
・『過日の社員旅行では海外に行きましたが、今年は様々な影響から中止となってしまいました』

「過日」の類語や言い替え

・『先般』
こちらの言葉はそれほど前のことではない過ぎ去った日、その何日かの間のことのいう表現になります。

つい先日のことでも構わず、「先般の出張ではとてもお世話になりました」などとビジネスシーンで用いられることが多く、それが過ぎてから1ヶ月程度までの範囲で使う言葉だと考えておけばいいでしょう。

まとめ

「過日」は、過ぎ去った過去のことを表現するための言葉になります。

その期間やどれくらい前のことにまで用いることができるかといった決まりは特にないため、ビジネス、プライベートを問わず使える範囲の広い言葉です。