会社関連の話題で使われる現代用語「社内ニート」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
今回は、「社内ニート」の意味と類似表現について解説します。
「社内ニート」とは?意味
「社内ニート」とは?意味
「社内ニート」とは、「会社にいながらやる仕事がない社内失業者」を意味する言葉です。
「社内ニート」の概要
「社内ニート」の概要
会社ではたら楽会社印は仕事をするために雇われています。
仕事をしその労働が利益を生み出すと期待されているからこそ会社は給料を払っているのであり、会社に雇われている以上仕事が与えられるのは当然です。
にもかかわらず現実の会社を見てみると出社しているのになぜか仕事をしていない不思議な人が存在します。
そのような「会社印なのに仕事がなく暇つぶしで1日を過ごす人」を指す言葉が「社内ニート」です。
「社内ニート」のニートとは「働いても学校に通ってもいない人」を指す現代用語です。
無業者とも呼ばれ高度に発達した現代社会特有の現象であるとされるニートは自分でなにもせず親や家庭を頼って生きている人を指しますが「社内ニート」は「会社版のニート」です。
本来会社印であれば仕事を与えられてしかるべきなのになぜ「社内ニート」が誕生してしまうのか、理由はひとつではありません。
「社内政治に敗れた結果クビにはならなかったがやるべきことがない閑職に左遷された」「あまりにも無能で仕事を任せると失敗ばかりなためなにもやらせないほうが会社にとって得がある」「上司に嫌われていて仕事を回してもらえない」「過去の貢献が評価され定年までなにもしなくても雇用が約束されている」などいろいろな理由で「社内ニート」が誕生しています。
「社内ニート」が本当になにもしていない人なのかどうかは慎重に見極める必要があります。
普段はぶらぶらしているように思える人がトラブルの発生時に大活躍するなど、冗長性やいざというとき保険的な存在として「社内ニート」に見える人も少なくありません。
めったに発生しないが一度起きると深刻な被害が起きかねない古いシステムに起因するトラブルに対処するために特殊な技術や知識を持ったベテラン社員が普段は何もしない「社内ニート」として雇用されているケースなど、働いている様子が見られないからといって「社内ニート」が不必要な存在であると決め付けるのは誤りです。
「社内ニート」の言葉の使い方や使われ方
「社内ニート」の言葉の使い方や使われ方
・『能力不足で任せる仕事が無いからと言われ社内ニートになってしまった』
・『社内ニートだと思っていたがトラブルを鮮やかに解決した手並みで評価を改める』
・『社内ニートを雇っておく余裕が有るのは大企業だけだ』
・『目に見えた働きがないからといって社内ニートだと決め付けるのはよくない』
「社内ニート」の類語や言いかえ
「社内ニート」の類語や言いかえ
・窓際族
「窓際に追いやられ重要な仕事を任されない社員」を意味する言葉です。
十分に成果をあげ後は数年後の定年を待つのみで仕事に追われる必要がなくなったベテラン社員を指すほか、出世競争に敗れ主流派をはずされ閑職に回された人に対しても用いられる表現です。
・給料泥棒
「給料分働かない人」を意味する言葉です。
「社内ニート」がほとんど仕事しない人を指すのに対し、こちらは仕事をしても給料に見合った働きをしない人や一向に成果が上がらない人など人材としてのコストパフォーマンスの悪さを強調した表現です。
まとめ
まとめ
ほとんどの企業には無駄な人材を雇う余裕はないはずですが仕事をしない「社内ニート」がいる職場は不思議なほど多く存在します。
なぜそのような状態でクビにならないのか考えることが理解への第一歩です。