「改悪」とは意味や概要、対義語や例文を解説

「物事・法律・ルールなどを改めて、かえって悪い方向に変わること」

「改悪」の解説

「改悪」という言葉は、「物事やルールなどを改めることで、その内容がかえって悪くなること」を意味しています。

「改悪」というのは、「物事・法律・ルールなどを良い方向に改めるのではなくて悪い方向に改めること」や「意図的に悪い方向に変えようと思っていなくても、その物事・ルールを改めた結果として悪くなるさま」を意味している表現なのです。

例えば、「法律を改悪したことで、すべての国民の個人情報が役人に見られる恐れが出てきました」や「サービスが改悪されたため、既存の顧客をかなり失うことになりました」といった文章で使うことができます。

「改悪」の使われ方

「改悪」という表現は、「物事・規約・法律などを改めた結果として、それ以前よりも悪くなった場合」に使うという使われ方になります。

「改悪」というのは、「物事・ルールを良い内容に改めるのではなく悪い内容に改めた時」や「意図していなくても、ある物事を改めた結果として悪い内容になってしまった時」に使われる表現なのです。

例えば、「サービスが改悪ばかりのそのソーシャルゲームをこれ以上やりたいとは思えなくなりました」といった文章で使われます。

「改悪」の例文1

「改悪」の例文を紹介して、その意味を解説します。

「法律のどの条文が改悪されたのかについて、その具体的な内容を知っている人は少なかったのです」

この例文は、「法律のどの条文が悪い方向に改められたのかについて、その具体的な内容を知っている人は少なかった」ということを意味しています。

「改悪」の例文2

「改悪」の例文を紹介して、その意味を解説します。

「クレジットカードのサービスが改悪されて、ゴールドカードでもポイントの還元率が通常のカードとあまり変わらなくなりました」

この例文は、「クレジットカードのサービスが改められた結果、かえってサービス内容が悪くなって、ゴールドカードでもポイントの還元率が通常のカードとあまり変わらなくなった」ということを意味しています。

「改悪」の類語・言い換え表現

「改悪」の類語・言い換え表現として、「悪化・腐敗・変質・退廃(たいはい)・腐朽(ふきゅう)」などがあります。

「悪化」という言葉は「物事・状態が悪い方向に変化すること」、「腐敗」とは「食べ物・組織・考え方などが腐って悪い方向に変わっていくさま」を意味しています。

「変質」には「質感が変わること・多くは悪いふうに変わること」の意味があり、「退廃」の表現は「衰えてすたれること・崩れて荒廃すること・道徳が廃れて健全な感覚や精神が失われるさま」を意味しています。

「腐朽」という言葉には、「植物・建物・物事などが腐って朽ちること」の意味合いがあります。

それらの意味合いから、「改悪」と類似した意味を持つ類語・言い換え表現として、「悪化・腐敗・変質・退廃(たいはい)・腐朽(ふきゅう)」を挙げることができます。

「改悪」の対義語

「改悪」の対義語として、「改善・改良」などがあります。

「改悪」という表現は「物事・法律・ルールなどを改めた結果として、逆に悪くなること」を意味しています。

「改善」という言葉は、「物事・ルール・品質などを改めた結果として良くなること」や「物事をそれ以前よりも良い方向に改めること」を意味しています。

「改良」という表現は、「性能・質感・品質などを改めてより良いものにすること」や「商品の品質・物の質感・機械(コンピューター)の性能などをそれ以前よりも優れたものに改めること」といった意味合いを持っているのです。

それらの意味合いから、「改悪」とは反対の意味を持つ対義語として、「改善・改良」を挙げることができます。