「差し支えなければ幸いです」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ビジネスシーンではよく使う「差し支えなければ幸いです」ですが、使う条件をしっかりと把握が大切です。

そうすれば、いろいろなところでクッション言葉として柔らかく相手にお願いをすることができます。

「差し支えなければ幸いです」とは?意味

「差し支えなければ幸いです」とは?意味

まずは「差し支えなければ」だけを見ていきましょう。

相手に可能であれば、あなたの都合がよければ~をお願いしたいと依頼するときに使います。

依頼する中でも、相手の気持ちや都合を優先している表現で、引き受けるか断るかの選択の余地を与えるクッション言葉として利用されます。

「差し支えなければ」は敬語表現ではないので、誰に対しても使えます。

反面、目上の人に使うなら、後に続く言葉を丁寧にしなくてはなりません。

「幸いです」ですが、私は嬉しく思います、助かりますという意味です。

相手に何かを依頼して、それを引き受けてくれたら嬉しいですという意味になります。

ですから、「差し支えなければ」のあとに依頼内容を入れて「幸いです」にすると、一文で全てが伝わります。

例えば「差し支えなければ、今月中にご返答いただけると幸いです」とすれば、お願い内容が明確になります。

「差し支えなければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「差し支えなければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

先程述べた通りに「差し支えなければ」は敬語ではありません。

後に続く言葉を敬語にしないと、目上の方に使うには適切とは言えません。

後に続く「幸いです」は丁寧ではありますが、謙譲語にして目上の方に使うには「存じます」と付け加えると良いでしょう。

「幸いに存します」とすると、謙譲語になります。

また、何を依頼するのかを間に入れることで、一文でお願いしたいことまで伝えられます。

その依頼したい言葉も敬語を意識して使うことが大切です。

また相手に「できれば」「都合がよければ」というニュアンスを含んだお願いですから、絶対にやらなくてはならないことや、ぜひお願いしたいといったときには使えません。

断られてもいい状況で「可能であれば」といった場合のみ使います。

「差し支えなければ幸いです」を使った例文

「差し支えなければ幸いです」を使った例文

・『差し支えなければ、ご参加いただければ幸いに存じます』
・『お忙しい中 恐縮ですが、ご検討いただけると幸いです』

「差し支えなければ幸いです」の返答や返信

「差し支えなければ幸いです」の返答や返信

柔らかくとはいえ依頼されているので、可能か不可かの返答しましょう。

引き受ける場合は簡潔に伝えるだけで構いません。

『はい、承知いたしました』
断る場合は対応できなくて申し訳ない気持ちを入れるようにします。

『申し訳ございませんが、あいにく都合がつきません』

まとめ

まとめ

使い方では断れては困ることや、この人にぜひという場合は避けます。

また、敬語ではないので、誰にでも使える反面、目上の人に使う場合は「幸いです」「幸いに存じます」に変え、続く言葉でカバーすることも必要です。

できればお願いしたいというときに、相手に配慮した気持ちを表現できます。

双方が気持ちの良い関係を築けるクッション言葉として、ビジネスシーンでうまく使いましょう。

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