ここでは「お伝えさせていただきます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お伝えさせていただきます」とは?
「お伝えさせていただきます」とは?
「お伝えさせていただきます」は、その相手に何か伝えることがある時に用いる表現です。
主に3つの使い方があり、まず1つ目はそういった内容があるとだけこの表現で伝えて、その内容を続けるという用い方になります。
よって、「お伝えさせていただきます。
この前の件ですが~」といったような使い方がそれに当たり、このような丁寧な言葉遣いをするべき相手が対象になります。
もう1つはこの表現が後になる使い方で、「~のようです。
以上、お伝えさせていただきます」のような用い方がそれになります。
こちらの場合もやはりその相手に伝える内容がある時に、丁寧なその締めとなる用い方で、口語、文章のどちらでも問題なく使える表現です。
そして、3つ目として誰かのそのように伝えるという使い方をすることもでき、その場合には「その内容で○○様にお伝えさせていただきます」のように使われます。
この時にもこう伝える相手に敬意を払って用いていると考えていいでしょう。
「お伝えさせていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お伝えさせていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お伝えさせていただきます」は、見た目の通り、普通に使うには堅い表現です。
映画やドラマなどで隊長クラスの相手に何かの報告をする時に、部下にあたる人がこのように使っている場面を見たことがある人も多いと思いますが、それくらいの立場の差がある時が一番適している表現となっており、職場の上司が相手というケースでは少々仰々しくなってしまうことが多いので注意が必要です。
よって、ビジネスシーンでは使いどころが難しく、それなりに立場に差がある時にのみ使う表現だと覚えておくといいかも知れません。
そこまでではない場合には、少し崩した「お伝えいたします」と伝えば十分で、この形でも十分に上司や目上の人に使って失礼になることはない丁寧な表現になっています。
「お伝えさせていただきます」を使った例文
「お伝えさせていただきます」を使った例文
・『お伝えさせていただきます。先の案件ですが、現在のところ何の問題もなく進行中です』
・『では、本日中に○○様にそのようにお伝えさせていただきます』
「お伝えさせていただきます」の類語や言い替え
「お伝えさせていただきます」の類語や言い替え
・『ご報告させていただきます』
こちらは「お伝えさせていただきます」を更に堅くした表現になります。
そのまま言い替えになりますが、使える相手がもっと狭くなってしまうため、ここまでの表現を使う相手はそう居るものでもありません。
まとめ
まとめ
「お伝えさせていただきます」は、何か伝えることがある時に、その前にクッションとして、またはその報告の後の締めとして、もしくは誰かにそうするといった使い方ができる表現です。
いずれの場合も相手を選ぶ表現のため、無理に使うことはなく、少し崩した「お伝えいたします」で十分な場面も多いのが実情です。