この記事では「ご活用ください」と「お役立てください」の違いについて説明していきます。
「ご活用ください」とは?
「ご活用ください」とは?
与えられた物やサービスの能力を十分に発揮して欲しい、いい形で使って欲しいという意味の言葉で、「インターネットをご活用ください」という言葉ではたいへん広い範囲での意味合いになり、ストローやつまようじなどそれほど用途が広くないものに対してはあまり使われず「ご使用ください」とされることが多くなります。
どちらかというとサービスに使われることが多く資産運用や転職案内サービスなどでも使われる言葉です。
物であればパソコン、車、地図、ノートなどで使うことはありますが、カバンや靴、ボールなどはやや微妙なラインと言えます。
人そのものに対して使う場合、「第二新卒の人材をご活用ください」というような使い方が可能です。
「お役立てください」とは?
「お役立てください」とは?
役立てて欲しい、物や人、サービスの能力を発揮して欲しいという意味の言葉で、「御社の成長に役立ててください」というようなかなり範囲の広い使い方もできます。
この場合資産運用のサポートや勤怠管理システム、生産機器などかなり幅広く、サービスから機械まで含まれるといえます。
人に関しても使える言葉で、「メンバーを増員したのでお役立てください」のような使い方ができます。
ガイドブックや地図などにも使われます。
パソコンに関しては具体的な用途を示しての使用が多いと言え、少なくとも「生活にお役立てください」など目的を示すケースが多いと言えるでしょう。
そのため「インターネットでお役立てください」は意味が通らず、「インターネット集客でお困りの際はお役立てください」というように目的をはっきりさせると通じる言葉になります。
「ご活用ください」と「お役立てください」の違い
「ご活用ください」と「お役立てください」の違い
「ご活用ください」と「お役立てください」は与えられた物やサービスの能力をフル活用させて欲しいという意味ではかなり共通しています。
サービスでも物でも人でも使われる点も同じです。
地図やガイドブックなどでは序文にどちらかの言葉を使うこともあります。
使い分けの難しい言葉ではありますが、「インターネットをご活用ください」「インターネットをお役立てください」ではご活用のほうがイメージがしやすい言葉と言えるでしょう。
ご活用のほうがやや漠然とした対象にも使えるといえます。
お役立てくださいの方が具体性がある場合に使えるということではありますが、かなり意味が共通した言葉なので具体的な場合はご活用でも意味が通るケースが多いです。
まとめ
まとめ
「ご活用ください」と「お役立てください」は意味がかなり近い言葉で、体積の概念がないサービスはもちろん、恒常などで使われるような大きな装置に対しても使え、人に対しても使えます。
「馬をお貸ししますので江戸までお役立てください」という時代劇的な言葉は「馬をお貸ししますので江戸まで活用してください」では雰囲気が削がれると言え、古い言葉というシーンでは役立てるという言葉が用例が多いといえます。