「ご周知ください」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご周知ください」とは?
「ご周知ください」とは?
まず「周知」という言葉について解説します。
「周知」とは「周(周り)」と「知(知る)」という語がつながってできています。
「周」は「隅々まで行き渡る」、「知」は「知る」「知らせる」という意から、「広く知れ渡ること」「広範囲に知らせること」という意を表わしています。
これにより、「ご周知ください」は「あなたの周りの人にもこの情報を広く知らせておいてください」という意味になります。
「ご周知ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご周知ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズを使用する際によく誤用される使われ方があります。
本来は「広く貴方の周りの人たちにお伝えください」という意味で、「広く知らせる」「知れ渡らせる」の意味合いが伴わずにただ「知っておいてください」という使い方は間違いです。
SNSで使用される言葉で言うと「拡散希望」という言葉が「ご周知」と同じ意味になります。
また、このフレーズの使用場面は会社や学校、自治会などのコミュニティなどさまざまです。
伝えられる内容もさまざまで、敬語表現なので対象相手も上司や取引先、お客様などにも問題なく使用できます。
さらによく似た表現に「ご承知ください」があります。
この言葉は「情報を理解し了承してください」という意味のため、「ご周知ください」とは全く違う意味になります。
「ご周知ください」の正しい敬語表現
「ご周知ください」の正しい敬語表現
このフレーズは丁寧の意の接頭辞を付加した正しい敬語です。
よって目上の人や上司にも問題なく使用できます。
この表現とは別に「周知」を使用する場合に敬語にする場合は前後の文章を敬語表現にする必要があります。
またより丁寧な表現にするには、「ご周知いただけると幸いです」「ご周知くださると幸いです」といった表現にします。
「ご周知ください」を使った例文
「ご周知ください」を使った例文
このフレーズを使った例文をご紹介します。
・『本日の講義は休講になりましたので、ご周知ください』
・『とりまとめ者は明日の次回の会議までに準備する資料についてメンバーにもご周知ください』
「ご周知ください」の類語や言い替え
「ご周知ください」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『広くお知らせください』
・『広めてください』
・『みんなに伝えてください』
・『おすすめください』
・『皆様に』お知らせください』
・『ご案内ください』
・『ご連絡ください』
まとめ
まとめ
このフレーズは情報を広く伝えることを関係者にお願いする際に用いられる言葉です。
ただ単に「知っておいてください」という意味ではなく、あくまで「情報拡散」が主旨のため誤解のないように使用ください。