「表題の件承りました」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここ記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「表題の件承りました」について、その意味や使い方等を徹底解説します。

「表題の件承りました」とは?

「表題の件承りました」のフレーズを、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。

まず最初の「表題」とは、もともとは「書物の表紙に記されている題名や、公演・演劇・芸術作品などの題名」を指す言葉ですが、ビジネスシーンでは一般的にメールの「件名」の意味で使われます。

次の「件」は「事柄や案件」を意味する言葉です。

また、「承りました」は「聞くや、引き受けること」を意味する謙譲語の「承る」に、丁寧語の「ます」の過去形の「ました」が付けられた表現です。

従って、「表題の件承りました」とは、「メールの件名の事柄は引き受けます」との意味の丁寧な敬語表現となります。

「表題の件承りました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズは、目上の人から何らかの依頼や要望のメールを受けた際に、その返信メールで、依頼内容を承諾しますとの意味で使われるフレーズです。

一般的には、相手の方のメールでの依頼や要請を理解し、その上で依頼を受けますとの意味で使われます。

しかし、先に記した通り、「承る」の意味には、単に「聞く」すなわち理解したとの意味で使うことも考えられます。

一般的に目上の人からの依頼の返信メールに対し、この意味で使われることなないでしょうが、もし聞いて理解したとだけ伝えたい場合は、表現を換えて誤解を招かない様にすべきです。

例えば、返信メールの表題は「ご依頼の件について」等とし、誤解を招かないように、「ご要望は理解いたしました。

対応の可否は、明日〇〇の仕事のやりくり調整をした上で、改めてお返事いたします」等とはっきりと書くことが大切です。

「表題の件承りました」を使った例文

・『表題の件承りました。明後日、出張を終えてオフィスに出社した際に、詳細をご指示ください』
・『表題の件承りました。ご都合の良い日に技術者を伴ってお伺いいたします』

「表題の件承りました」の類語や言い換え

「表題」の類語としては「首題」や「標題」が挙げられます。

従って「表題の件承りました」は、「首題の件承りました」や「標題の件承りました」等と言い換えることが出来ます。

また、「承りました」は「承知いたしました」や「了承いたしました」と言い換えることも可能です。

まとめ

「表題の件承りました」とは、「メールの件名の事柄は引き受けます」との意味の丁寧な敬語表現です。

このフレーズは、目上の人から何らかの依頼や要望のメールを受けた際に、その返信メールで、依頼内容を承諾しますとの意味で使われるフレーズです。