「近いうちに」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「近いうちに」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「近いうちに」とは?

この語句は「時間がそれほど隔たらない間に」「遠くない将来」といった意味合いがあります。

これにより、あえて時間を明確にしない言い方の一種となっています。

これは「お互いの都合が合う日によければ」という決して積極的とは言えない緩い口約束のような気持ちが含まれているためで、社交辞令として使われることも往々としてあります。

ただ、期間を明確にしない言い方であることが特徴であると上述しましたが、実際のところどのくらいの期間を「近いうちに」が該当すると考えているのでしょうか。

感覚的には1週間以内と考えている人が多いようですが、人によってこの感覚というのは千差万別であり、｢何をするのか｣という行動内容によっても判断しなけなければならないケースもあります。

「近いうちに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスにおける原則は「明瞭であること」「正確であること」です。

曖昧な表現はトラブルの原因となりますので、できるだけ具体的な数字や表現で数値・期限・条件・合意事項などを確認しておくのが常識です。

これらは口頭だけのやりとりでなく文書にもしておきましょう。

一方、日本独特の文化として敢えて言わなくても相手の気持ちや状況を察してあげることで対応するという素晴らしい文化もあります。

厳しいビジネス社会とはいえ、なんでも厳密に取り込むのではなく、このような世界に類を見ない対応は残しつつ、応対できるようにしたいものです。

ただし、この曖昧さの善し悪しですが、例えば相手から何かの文書をメールで送るように言われて、「近いうちにお届けしますので暫くお待ちください」と答えるようでは問題があります。

この場合は、「明日の午前十時までにはメールで送付いたします」と明確な日時を回答するのがビジネスでの常識です。

「近いうちに」を使った例文

このフレーズを使った例文をご紹介します。

・『近いうちにお電話します』
・『近いうちにご挨拶にうかがいます』
・『近いうちに私宛の荷物が届くので受け取っておいてください』

「近いうちに」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『可及的速やかに』
・『早急に』
・『近日中に』
・『近々』
「可及的速やかに」はこのフレーズを畏まった表現で言った場合の言葉です。

「できるだけ早く」という意ですので、このフレーズより少し急いだ感じがあります。

「早急に」はさらに急いでおり｢今すぐ｣という意が強くなります。

「近日中」や「近々」はこのフレーズと同様の意味合いで広く用いられています。

まとめ

ビジネスにおいて本心か社交辞令かを聞き分けるにはそれなりの実績と経験が必要ですが、このような曖昧なフレーズを使用する場合は相手や状況を考慮し、慎重に使う必要があります。