この記事では、「ガキの使い」【がきのつかい】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「ガキの使い」とは?意味
「ガキの使い」とは?意味
子供が親に頼まれてお使いに行くことを「ガキの使い」【がきのつかい】と言います。
クリーニング店に行って服を受け取ってきてとか、塩がないので近くの商店に行って買ってきてなど様々なお使いを頼まれた子供がお金を片手に行くわけです。
大阪では「ガキ」を子供と訳しますので、お使いを頼まれた子供の行動を指すときに使われています。
この言葉に「あらへんで」を付ければ子供でも立派に頼まれたことができると訳せるため、見下すなとさりげなく訴える言葉になるわけです。
「ガキの使い」の概要
「ガキの使い」の概要
言葉の元ネタは日本テレビ系列で深夜に放送中の『ダウンタンのガキの使いやあらへんで!』で、番組名から関東でも若者の間に浸透している言葉です。
放送開始は1989年と長寿番組であり、日曜日の深夜放送なのに、多くの人が知る番組です。
ダウンタウンがふと「ガキの使いやない」と発言したその言葉を少し変えて、番組の題名にしたことがきっかけです。
元々は慣用句として使われている「ガキの使い」は、まだ物事の分別もつかず、要領も得ない子供が大人の頼みごとができるわけがないと思うので、役に立たないという意味で使われるようになりました。
関西圏では「あらへんで」をつけることで前に書かれている言葉の意味を「そうではない」と否定する意味になりますので、子供でも頼りになるんだと世間に訴える気持ちを強調して使えるわけです。
「ガキの使い」の言葉の使い方や使われ方
「ガキの使い」の言葉の使い方や使われ方
一般的な使い方としては、相手がどうもうまく仕事ができないでいるとき、「与えられた仕事は最後までしっかりやって。
ガキの使いではあるまいし」とやる気が見られない人に対して注意するときに使われています。
他にも、頼んだことがまるで違っている人には「なんなのこの結果は。
まるでガキの使いのようだ」とものが言えずに苛立つ気持ちを表すわけです。
それだけ頼んだことと結果がそぐわないとき、大人であるにもかかわらず、使えない人材であると揶揄する気持ちを表せる言葉になります。
「ガキの使い」を使った例文(使用例)
「ガキの使い」を使った例文(使用例)
・『ガキの使いでも、頼りにならない大人よりは頼れる』
・『なんでもこなせると思ったが、発注した仕事のできがまるでガキの使いのようだ』
・『馬鹿にするなよ、ガキの使いやあらへんで。今に人様をあっと言わせたる』
だらしなく、使えない大人よりはしっかり仕事ができるんだと人に伝えるときに使われていますが、反対に、子供のような出来に驚き、あきれる人の気持ちを表します。
馬鹿にする者に対しては、子供じゃないので、そのうち立派な成果を出してみせるという意気込みを伝えられる言葉です。
まとめ
まとめ
まるで仕事ができないは、頼れない者を揶揄するときに「ガキの使いのようだ」と言い表し、相手を見下して馬鹿にするときに使われています。
反対に、「見下すなよ」という意味合いで使うこともできますので、状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。