「見て見ぬ振り」とは意味や概要

「見て見ぬ振り」の解説

「見て見ぬ振り」の解説

「見て見ぬ振り」という慣用句的な表現は、「実際にはある出来事(状況・物事)を見ていたのに、それを見ていなかったかのように振る舞うこと」を意味しています。

「見て見ぬ振り」というのは、「実際には見ていた状況・出来事・問題について、見ていなかった振りをすること」を示している言い回しなのです。

また「見て見ぬ振り」の表現は、「実際には悪事・犯罪・問題を見ていたのに、それを咎めず(とがめず)に見過ごすこと」といった意味のニュアンスも持っています。

「見て見ぬ振り」の使われ方

「見て見ぬ振り」の使われ方

「見て見ぬ振り」の使われ方は、「実際にはある出来事・状況を見ていたのに、それを見ていなかったかのように振る舞うこと」を意味して使うという使われ方になります。

また「見て見ぬ振り」という慣用句には、「実際には悪事や問題行動を目撃していたのに、それを注意・制止することなく見過ごした場合」にも使われます。

例えば、「赤信号を無視して渡った子供がいましたが、見て見ぬ振りをしました」といった例文で使うことができます。

「見て見ぬ振り」の例文1

「見て見ぬ振り」の例文1

「見て見ぬ振り」の例文を紹介して、その意味を解説します。

「友達が複数の同級生に囲まれていじめられているような雰囲気がありましたが、私は見て見ぬ振りをして通り過ぎてしまったのです」
「見て見ぬ振り」を使ったこの例文は、「友達が複数の同級生に囲まれていじめられているような雰囲気がありましたが、私はその状況を見ていない振りをして通り過ぎてしまった」ということを意味しています。

「見て見ぬ振り」の例文2

「見て見ぬ振り」の例文2

「見て見ぬ振り」の例文2を紹介して、その意味を解説します。

「不良集団の仕返しが怖くて、万引きや恐喝について見て見ぬ振りをしてしまいました」 「見て見ぬ振り」を使ったこの例文は、「不良集団の仕返しが怖くて、実際は万引き・恐喝をしているところを見ていたのですが、見ていない振りをしてしまいました」ということを意味しています。

「見て見ぬ振り」の類語・言い換え表現

「見て見ぬ振り」の類語・言い換え表現

「見て見ぬ振り」の類語・言い換え表現として、「黙認(もくにん)・看過(かんか)・知らんぷり・スルー・聞こえない振り・気づかない振り」などがあります。

「見て見ぬ振り」というのは、「実際には見ているのに知らんぷりをして、聞こえない振り(気づかない振り)をすること」を意味している言葉です。

「スルー」というのは、「実際には見たり聞いたりしているのに、それに気づかない振りをすること」を意味しているスラング(俗語)です。

「見て見ぬ振り」という慣用句は、「実際には悪事を見ているのに黙って認めたり見過ごしたりする」といった意味合いも持っています。

それらの意味合いから、「見て見ぬ振り」と類似した意味を持っている類語・言い換え表現として、「黙認・看過・知らんぷり・スルー・聞こえない振り・気づかない振り」を挙げられます。

「見て見ぬ振り」をしてしまう心理・理由

「見て見ぬ振り」をしてしまう心理・理由

「見て見ぬ振り」をしてしまう心理として、「余計なトラブルに巻き込まれたくない」「関わって責任を追及されたくない」を挙げることができます。

「見て見ぬ振り」をしてしまう理由には、「周囲の人が無関心なので、それに同調して自分も見ていない振りをしてしまうこと」「他人のトラブルに関わって、自分の時間・労力を奪われたり余計なストレスを感じたりしたくない」といったことも考えることができます。

また「見て見ぬ振り」をする心理として、シンプルに「相手が怖そうな人なので関わって脅されたくない」「悪事を注意しようと思っても、反発・仕返しなどが怖くて勇気が出ない」といった心理も想定することができるでしょう。

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