「ご猶予をいただきたく存じます」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「ご猶予をいただきたく存じます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「ご猶予をいただきたく存じます」とは？

「ご猶予をいただきたく存じます」は、少し時間をもらいたいという意味になる表現です。

何かの納期が決まっている時に、それを少し伸ばして欲しいと思って「納期に少しご猶予をいただきたく存じます」のような用い方をしたり、特にそのような期限はないものの、即答はできないという意味で「ご回答までに少々ご猶予をいただきたく存じます」などと使われています。

具体的にどれくらいのその時間が欲しいと使うことも多く、その時には「3日ほどご猶予をいただきたく存じます」のように用います。

そのような時間が欲しいと相手に伝えるための表現なので、あくまでお願いということになり、相手や場合によってはそれは難しい、3日は無理なので2日でお願いしたいなどといった返答になることも考えておかないといけません。

「ご猶予をいただきたく存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「ご猶予をいただきたく存じます」は、その時間が欲しいとお願いするための表現です。

「存じます」という語尾ながら、お願いしたいのですがと使っているのと同じ解釈になり、「ご猶予をいただきたくお願い申し上げます」のような形にしても意味が変わることはありません。

いずれの使い方でも、先のように使った相手がそれを認めてくれないことには実際に納期などが延びることはないため、この表現は使った相手からの返答待ちになると考えてください。

口語で使うことはまずなく、文章で用いられる表現で、ビジネスシーンでは今のままのスケジュールでは少し厳しい、またはすぐに回答はできないなどといったシチュエーションにおいてよく使われています。

「ご猶予をいただきたく存じます」を使った例文

・『ご依頼いただきました開発案件ですが、納期に少々ご猶予をいただきたく存じます』
・『悪天候により入荷が滞っておりますため、納品までに5日ほどご猶予をいただきたく存じます』

「ご猶予をいただきたく存じます」の類語や言い替え

・『お時間をいただきたく存じます』
「ご猶予」を意味となる「お時間」とそのまま置き換えた表現になり、このように用いても意味は一緒で、同じく文章で使われています。

この方が一見で分かりやすいため、無理に「ご猶予を〜」と難しい表現は使わず、この「お時間を〜」用いることも多く、ある程度親しい間柄であればこちらの表現の方が向いています。

まとめ

「ご猶予をいただきたく存じます」は、時間的な余裕が欲しいと伝えるための表現です。

どれくらいそれが欲しいと使うこともできるので、そういった用い方もまま見掛けることがあり、意味のまま「お時間を〜」と言い替えても意味は一緒です。