ネット上のトラブルや炎上事件に関する言葉として「公開処刑」があります。
この言葉は土のような意味で使われているのでしょうか。
今回は、「公開処刑」の意味と類似表現について解説します。
「公開処刑」とは?意味
「公開処刑」とは?意味
「公開処刑」とは、「多くの閲覧者がいる場所で晒し者にすること」を意味するネットスラングです。
「公開処刑」の概要
「公開処刑」の概要
「公開処刑」の本来の意味は「公の場で執行される刑罰」です。
衆人環視の場で行われるむち打ち刑や群衆を集めて執行されるギロチン系など「秘密裏にではなく他人の目がある場で公開されて行う処刑」が「公開処刑」のもともとの意味合いです。
ネット上で使われている「公開処刑」の意味はとして元の意味から変化したネットスラングです。
ネットスラングとしての「公開処刑」は「後悔の場で恥ずかしい目にあわせること」という意味で使われています。
「他人の前で秘密にしていたコンプレックスを公開する」「やりたくもない一発芸やギャグを強要する」「おかしな格好を押し付ける」「失敗するのがわかっているのに無理強いする」といったような「どう考えても恥をかくのが明らかなことを人目のある場所ですること」を「公開処刑」と表現します。
「公開処刑」の発祥は定かではありませんがもともとは「ネット上で秘密をさらされること」という意味で使われていました。
ネット掲示板上で論争になったときなどに相手の間違いをことさらに指摘して恥をかかせたり本人が忘れたいと思っている過去のイタい発言やいきがったふるまいなどを掘り起こして周知したりなど「相手にダメージを与える目的で恥をかかせること」を指して「公開処刑」と表現したのが始まりだとされています。
当初はネット上での活動にのみ使われる表現でしたが言葉の浸透とともにリアルでも使われるようになり「大勢の前で恥をかく状況」をいう意味で使われるようになった表現です。
最初は嫌がらせや攻撃として恥をかかせることをさして「公開処刑」と表現していましたが、現在では「人前で恥ずかしい思いをする」事全般を指す言葉として用いられています。
「公開処刑」の言葉の使い方や使われ方
「公開処刑」の言葉の使い方や使われ方
・『ラブレターを掲示板に貼られて公開処刑される』
・『人前で歌うのが苦手な人にとってカラオケは公開処刑そのものだ』
・『めった打ちにされているのに投手交代せず公開処刑を放置するのは監督としての資質に疑問を感じざるを得ない』
「公開処刑」の類語や言いかえ
「公開処刑」の類語や言いかえ
・羞恥プレイ
「恥ずかしさでいっぱいになるような状況を強いられること」を意味する言葉です。
もともとは恥ずかしさに性的快楽を覚える人たちの間で快感を得るためにわざと恥ずかしさを強要するプレイを意味する言葉でしたが、そこから転じて「羞恥プレイであるかのようにお膳立てられた恥ずかしさを感じずにはいられない状況」を指すネットスラングとして使われています。
・晒し上げ
「情報や行為を人目につく場所にあえて掲示すること」を意味する言葉です。
「暴露」や「流布」に近い意味を持つネットスラングで主に嫌がらせや攻撃目的で行われます。
まとめ
まとめ
はネット炎上が社会問題化する中、「公開処刑」という言葉に対する社会の認知度も高まりつつあります。
恥じ入る感情が人よりも強い人には特にダメージが大きいので注意しましょう。