「苦慮する」とは?
ビジネスや日常生活などにおけるこのフレーズの使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「苦慮する」とは?
「苦慮する」とは?
このフレーズの「苦慮(する)」は、「具体的な問題解決のためにさまざまなに考えを巡らして悩むこと」「事の次第をあれこれと考えて苦しむこと」の意です。
似た言葉に「苦労」があります。
同じような意味の言葉ですが、「苦慮」は精神的に苦しむことの意に対し、「苦労」は精神的にも身体的にも苦しむことの意という違いがあります。
「苦慮」には問題解決のために心を使って苦労して考えるという意味合いが強い言葉です。
「苦慮する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「苦慮する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この語句は、ビジネスシーンでは動詞の「苦慮する」という形で用いられることが多いようです。
ビジネスにおいて生じた問題に、どのように対応するのかを苦心惨憺して思い悩むことを表わしています。
そのため、今晩の食事は何を食べるかとか、明日の外出には何を着ていくかといった日常の些細な悩みなどにはこのフレーズは使用しません。
どちらかというと硬い印象がありますので、ビジネスやニュースなどでよく使われています。
「苦慮する」を使った例文や文章
「苦慮する」を使った例文や文章
・『首相は予算の割り当てに苦慮しています』
・『新製品の開発で苦慮している部分があるので、助けていただけますか?』
・『中小企業の経営者の多くは常に資金繰りに苦慮している』
「苦慮する」の類語や言い替え
「苦慮する」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
「苦心する」は物事を成し遂げるためにあれこれと心を使って苦労することを意味します。
「腐心する」はあることを成し遂げるために心を砕くことの意で、「苦悩する」はあれこれと苦しみ悩むことの意です。
「葛藤する」はどちらを選択すべきか思い悩むことの意であり、「憂慮する」は心配することの意を表わします。
ニュアンス的には、「苦慮」「苦心」「腐心」がよく似た言葉でほとんど同じような意味です。
その他にも、「苦慮」に似通った四字熟語に「四苦八苦」「悪戦苦闘」「苦心惨憺」などがあります。
まとめ
まとめ
このフレーズがよく用いられる場面としては、苦心してさまざまに考えを巡らすことを表現したいときなどが挙げられます。
肉体的・身体的に苦しむのではなく、精神的に苦しむケースのときにこのフレーズを使います。
少々堅い表現ですが、対象の物事に真剣に取り組んで思い悩んでいる姿勢を表わすことも可能です。