会話や説明は相手に中身が伝わってこそ意味があります。
「明瞭に話す」というフレーズはまさにその核心に触れる表現とも言え、これより解説いたします。
「明瞭に話す」とは?
「明瞭に話す」とは?
「明瞭」は「めいりょう」と読み、意味は「はっきりとわかりやすいこと」です。
「明」が「あきらか」という意味で、「瞭」は「はっきりと見える」や「はっきりとわかる」という意味ですので、まさに両方の漢字の意味をそのまま併せた意味と言えるでしょう。
以上のことから、「明瞭に話す」は、そのまま「はっきりとわかりやすく話す」という意味のフレーズになります。
「明瞭に話す」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「明瞭に話す」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「明瞭に話す」の意味が、「はっきりとわかりやすく話す」であることは既に説明しました。
確かに、一見わかりやすい意味ではありますが、注意しなくてはならない点があります。
「話す」とある以上、「内容がわかりやすい」のか「話が聞き取りやすいという意味でわかりやすい」のかという、2つの意味があり得るからです。
結論から言うと、「どちらの意味でも使える」し、「話す」に「明瞭」が使用される場合には、「両方の意味を兼ね備えている」と考えるべきです。
例えば、「発音が明瞭だ」とあれば、それは「聞き取りやすい」という意味ですし、「内容が明瞭だ」とあれば「内容がわかりやすい」とはっきり区別できます。
しかし、「明瞭に話す」の場合には、どちらの意味で捉えてもおかしくなく、同時に、どちらかしか「明瞭」でない場合には、通常明確に区別して使うことになります。
「明瞭に話す」を使った例文や文章
「明瞭に話す」を使った例文や文章
それでは、このフレーズを用いた例文を挙げてみましょう。
・『意識して明瞭に話す』
・『明瞭に話すことは重要です』
・『明瞭に話すので、話がわかりやすい』
「明瞭に話す」の類語や言い換え表現
「明瞭に話す」の類語や言い換え表現
「明瞭」の類語としては、内容がわかりやすいという意味の「明快」「めいかい」や「平明」「へいめい」、または内容が簡潔ではっきりしているという意味の「簡明」「かんめい」などが挙げられます。
一方で、「音声が明瞭」という意味合いでは、簡潔に「はっきり」がもっとも適切な言い換えと考えられます。
「話す」については無理に言い換える必要はありませんが、敢えて言い換えるならば、「喋る」「しゃべる」や「伝える」で代用しましょう。
以上のことから、「明瞭に話す」の言い換え表現は、「明快に喋る」や「平明に伝える」または「はっきりと喋る」となります。
まとめ
まとめ
「明瞭に話す」とは、「はっきりとわかりやすく話す」という意味のフレーズです。
「明瞭」は、「話の聞き取りやすさ」と「話の内容のわかりやすさ」の両方の意味で使用されています。