外来語またはカタカナ言葉、カタカナ英語など、よく意味はわかっていないものの、雰囲気だけで使ってしまっている言葉は案外多いものです。
今回の「アウトプットする」というフレーズも、そういう傾向にある言葉かもしれませんので、これより詳しく解説いたします。
「アウトプットする」とは?
「アウトプットする」とは?
「アウトプット」は英語表記では“output”となり、意味は、名詞ならば「生産物」や「成果物」または「出力」、動詞ならば「〜を生産する」や「〜を産み出す」になります。
また最近では、「取り入れた知識などを実践すること」や「語学で得た知識を元に発信する」という意味で使用されることも多くみられます。
特に「アウトプットする」という表現の場合の「アウトプット」は、これらの意味で使われている確率が高めです。
また、「実践する」という意味での使用の場合、知識を取り入れることという意味で、対義語として“input”(インプット)が同時に使用される傾向があります。
基本的に他の意味でも、「アウトプット」と「インプット」の両者は「対」で用いられることが多く、セットで覚えておくべきです。
「アウトプットする」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「アウトプットする」の使い方や使われ方、使うときの注意点
本来であれば、「産み出す」という意味での使用ですが、先程も説明した通り、近年では「実践する」という意味で使用される傾向が強くなっています。
「研修期間も十分に取ったので、そろそろアウトプットする時期だ」などの形で使用します。
一報で、「産み出す(こと)」や「出力(する)という本来の意味では、「コンピュータープログラムによって計算された結果をアウトプットする」のような形で使用されます。
「アウトプットする」を使った例文や文章
「アウトプットする」を使った例文や文章
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『語学研修で得た知識や技術を、海外留学でアウトプットする』
・『インプットしたことを、確実にアウトプットできるかが最大の課題です』
「アウトプットする」の類語や言い換え
「アウトプットする」の類語や言い換え
既に説明した通り、最近の使用傾向からすると、「実践する」や「発信する」が第一の言い換え表現になります。
また、本来の意味としては、「産み出す」や「生産する」または「出力する」が言い換えの候補となるのも、先述の通りです。
まとめ
まとめ
「アウトプットする」というフレーズは、元々は「生産する」や「出力する」などの意味で使用されていましたが、近年では「得た知識を実践する」や「得た知識を利用して発信する」という意味で用いられる傾向にあります。
また、「アウトプット」は、「知識を得ること」や「入力」という意味の「インプット」と対で用いられる確率が高く、セットで覚えておきましょう。