ここでは「一枚岩ではない」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「一枚岩ではない」とは?
「一枚岩ではない」とは?
「一枚岩ではない」は、必ずしも団結している、統制がとれている訳ではないといった意味になります。
「あのグループは一枚岩ではないので、リーダーが納得しても全員が従ってくれるとは限らないだろう」などと使われており、それがいいことだと用いるケースはまずありません。
つまり、団結が弱い、きちんと統制されていないといったことが、よくない何かに繋がっているという使い方になる表現で、「一枚岩ではないため、同じグループなのにまるで他人同士のようだ」のような用い方もよく見られます。
「一枚岩ではない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「一枚岩ではない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「一枚岩ではない」は、先のように、それがいいことだとは使うことは使わない表現です。
言葉としての「一枚岩」は、板のようになった大きな岩のことで、それ一枚で1つという単位になる大きな塊です。
そこから転じて、それではないとすることで、表現としてあまり団結していない、きちんと統制がとれていないといった解釈で使われており、逆に「一枚岩だ」とすると、それだけ団結が固く、統制されている様子の表現になります。
そのような形だと、「あのグループは統制された一枚岩だと聞いている」などと使われます。
「一枚岩ではない」を使った例文
「一枚岩ではない」を使った例文
・『あそこは一枚岩ではないと聞いているので、切り崩すのは難しくないと思います』
・『これだけ人数が揃うと、一枚岩ではないのも仕方がない気がします』
「一枚岩ではない」の類語や言い替え
「一枚岩ではない」の類語や言い替え
・『一筋縄ではいかない』
こちらは1本の縄に由来する表現で、その縄を引くだけで済む訳ではないといった解釈から、簡単ではない、単純なことではないといった意味で用いられています。
「あの人は一筋縄ではいかない」などと使われることも多く、この時にはそう簡単に従わせたり、言うことを聞かせることはできないと言っていると考えていいでしょう。
まとめ
まとめ
「一枚岩ではない」は、必ずしもまとまっていないといった解釈で使われています。
つまりはそれほど団結していない、あまり統制されていないようなグループを対象に使う表現になり、そのためにこういった(あまりよくない)ことになっていると用いられる表現です。