ネット上でよく見かける表現のひとつに「チープ」という言葉があります。
この言葉は具体的に何を指しているのでしょうか。
今回は、「チープ」の意味と関連用語について解説します。
「チープ」とは?意味
「チープ」とは?意味
「チープ」とは、「安っぽい」という意味で使われる言葉です。
「チープ」の概要
「チープ」の概要
「チープ」は英語の「cheap」に由来します。
英語の「cheap」は日本語に訳すと「安価」という意味になり安売りや特売など低価格であることを意味します。
相対的な基準ではなく絶対的な基準によるやすさを意味するので100万円のものが90万円になるような安さは含まれません。
日本語表現の一部として使われる「チープ」にはもともとの意味である「安い」に加え「安く見える」という意味があります。
値段が安いだけではなく外見や作りからもいかにも安く見える物品に対して使われる表現であり、値段の割に高く見えることはなくやすさに相応もしくはそれよりも下に見えるものに対して使われる言葉です。
同じ安いものであっても安さの割に出来のいいお買い得な商品もありますが「チープ」にはお買い得なものは含まれません。
安さなりの出来栄えを意味するのが「チープ」であり安さとともに品質が低いことを含む表現です。
本来は値段の安さつまり金銭的な価値を指す言葉でしたが、そこから転じて「安っぽく見える」「出来が悪い」といった金銭的な価値とは離れた価値の低さや質の悪さを意味する言葉として使われています。
高級で高価な製品であっても作りが雑だったり安く見たりするものに対しては「チープ」と評価されます。
「安っぽい」ものは大量生産や粗製濫造など数も多いことから転じて「ありふれている」という意味でも使われます。
「どこかで聞いたことがある」「見飽きた」といったような独自性を感じられない誰でもできるような物事が「チープ」です。
室の低さや出来の悪さを意味する「チープ」ですが一周回って価値が認められることもあります。
おもちゃのようなつくりやシンプルすぎるデザインなど「チープ」さが逆に評価され人気を集めている製品もあります。
カシオ製の安価な時計は「チープカシオ」と呼ばれ世界中に熱狂的なファンを持つ製品です。
「チープ」の言葉の使い方や使われ方
「チープ」の言葉の使い方や使われ方
・『あまりにもチープすぎて買う気になれない』
・『1回しか使わないのでチープでも構わない』
・『カネがないからといってチープな製品を購入すると必ず後悔する』
・『手触りだけでチープだと分かる』
「チープ」の類語や言いかえ
「チープ」の類語や言いかえ
・安物
「安い価格で売られている安っぽい物」を意味します。
価格的な安さだけでなく質の低さも含む言葉であり「チープ」とは親しい意味合いを持ちます。
・おもちゃっぽい
「きちんとした製品ではなく子供向けの簡素な作りに見える」という意味の言葉です。
粗雑な造りや安易なデザインを指す言葉ですが、あえてそのような造りを評価する価値観が存在するところも「チープ」との類似点です。
まとめ
まとめ
「チープ」は若者にかぎらず幅広い年代で使われている言葉ですが、使う人により意味合いが異なるので注意が必要です。
近年は逆に評価点として見られることもあるので価値を見誤らないよう注意してください。