鉄道関連の話題で使われる独特な用語に「バカ停」があります。
この言葉はいったい何を表しているのでしょうか。
今回は、「バカ停」の意味と関連用語について解説します。
「バカ停」とは?意味
「バカ停」とは?意味
「バカ停」とは、「列車が駅で長時間停車すること」を意味する言葉です。
「バカ停」の概要
「バカ停」の概要
鉄道は厳密な時間管理のもとに運行しています。
鉄道の運行予定のことをダイヤグラム略した「ダイヤ」といいますが、日本の鉄道は世界的に見ても過密で厳格なダイヤに従って運行されており時間の正確さはトップクラスです。
ダイヤを組むときは通常最も効率がよく無駄のすくない運行計画が立てられます。
車両の速度や輸送力はもちろん乗客の乗り降りや荷物の積み下ろし、乗り換えの余裕など様々な要素を考慮して運行予定が作られます。
ダイヤを組むときに重要なのが停車時間です。
駅に列車が止まっている時間は人の乗り降りや荷物の積み下ろしなどに使われる時間であると同時に他の列車との運行調整をする時間でもあります。
急行の通過待ちや単線でのすれ違いなど停車時間をうまく利用することで列車の安全運行が実現しています。
一般的に停車時間は必要最小限に設定されます。
列車が駅に停車している時間というのは言い換えると列車が稼働していない時間であり営業効率を考えるとあまり長い時間停車しているのは好ましくありません。
都会の電車なら停車時間は長くても数十秒ですが、長距離を走る列車の中にはとても長い時間一つの駅に停車することもあります。
そのような「バカみたいに長い時間駅に列車が停車すること」を意味する鉄道ファン用語が「バカ停」です。
「バカみたいな長時間停車」の略語である「バカ停」は通常では考えられないほど長い時間止まっている状態を指す言葉で、一般的には数十分の長時間停車を指します。
「バカ停」が発生する理由はさまざまです。
列車の待ち合わせや乗り継ぎの事情といった運行上の理由以外にも名所や名物のある駅で乗客に観光してもらうためにあえて長時間停車するケースもあります。
「バカ停」が見られる列車保ほとんどは地方を走る在来線の鈍行列車でのんびりとした鉄道旅を好む鉄道ファンの中にはわざわざ「バカ停」を体験するために出向く人もいます。
「バカ停」の言葉の使い方や使われ方
「バカ停」の言葉の使い方や使われ方
・『1時間以上も停車しっぱなしのバカ停を体験した』
・『夜行列車のバカ停はねている間に過ぎてしまう』
・『無人駅のバカ停はやることがなく退屈である』
「バカ停」の類語や言いかえ
「バカ停」の類語や言いかえ
・途中下車
「経路の途中駅で一時的に下車すること」を意味する鉄道用語です。
周遊券や乗り放題切符など自由に乗り降りできる切符以外にも片道営業キロ101km以上の乗車区間であれば途中駅での一時的な下車が認められます。
「バカ停」の時間を利用して「途中下車」して時間を過ごすのはよくあることです。
まとめ
まとめ
都心の駅ではなかなか体験できない「バカ停」ですが地方の鉄道では当たり前の光景です。
中には1時間以上一つの駅に停車する路線もあります。
鉄道に興味のない人にとってはただの待ち時間ですが駅舎を見物したり下車して観光したりなど有意義な時間も過ごせるので興味のある方は旅に出て体験してみてください。