関西弁の「ふてこい」とはどんな意味なのでしょうか。
今回は、「ふてこい」の意味と類語について解説します。
「ふてこい」とは?意味
「ふてこい」とは?意味
「ふてこい」とは、「無愛想で腹が立つ」という意味を持つ言葉です。
「ふてこい」の概要
「ふてこい」の概要
関西地方で話される方言には「~こい」という言葉が多く見られます。
共通語でも冷たさを意味する「ひゃっこい」や親しみやすさを表す「なつっこい」などがありますが「ふてこい」もそれらと同じく対象の様子や態度を意味する言葉です。
「ふてこい」の「ふて」は漢字で「不貞」と書きます。
不貞には「定説を破ること」という意味がありますがこの場合は「不満」「不平」など「納得がいかず満足していないこと」という意味で使われています。
「ふてこい」とは「納得がいかず満足していない様子」を指しており、一般的にはそのような様子から生じる結果である「不満げにした態度で腹が立つ」「愛想がなく悪い印象を持つ」という意味で使われる言葉です。
「ふてこい」の言葉の使い方や使われ方
「ふてこい」の言葉の使い方や使われ方
・『ふてこい店員のせいで気分が悪い』
・『あんなふてこい人に受付を任せてはいけない』
・『叱られてもまったく反省しないふてこい奴』
「ふてこい」の類語や言いかえ
「ふてこい」の類語や言いかえ
・ふてぶてしい
「開き直って図々しい」という意味の言葉です。
「ふてこい」とはよく似た意味を持ちますが「ふてこい」が可愛げのなさを重視しているのに対し、こちらはかなり嫌悪など積極的に嫌うときに使います。
・愛想がない
「愛嬌や可愛げがないこと」を意味する言葉です。
態度が悪く笑顔を見せない様子を指す言葉で「ふてこい」とかなり近いニュアンスを持ちます。
まとめ
まとめ
「ふてこい」は関西地方を中心に使われている方言であり全国的には通用しません。
微妙なニュアンスを含むため言い換えや置き換えが難しい言葉ですが相手の心情を理解するためにもできる限り言葉の意味や感触を知っておきましょう。