「正義中毒」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

最近ネットでよく使われる言葉として「正義中毒」というものがあります。

この言葉はどのような意味で使われているのでしょうか。

今回は、「正義中毒」の意味と類似表現について解説します。

「正義中毒」とは?意味

「正義中毒」とは?意味

「正義中毒」とは、「自分の信じる正義が正しいと思い込むと同時に正義の名のもとに行う行為の快楽にとりつかれ他状態」を意味する言葉です。

「正義中毒」の概要

「正義中毒」の概要

「正義中毒」「中毒」は本来「物質や体験に依存しそれ無しではいられなくなってしまうこと」を意味する言葉です。

お酒なしではいられなくなってしまうのは「アルコール中毒」、たばこを吸わずにいられないのは「ニコチン中毒」など一般的には「依存症」と呼ばれる症状を指しています。

「正義中毒」とは「正義の中毒症状」つまり「正義に依存し正義なしではいられない状態」を指す言葉です。

一般的に「中毒」という場合は体に作用を示す物質への依存を意味します。

なぜ人が依存するほど物質にハマるかといえば「気持ちがいい」からです。

アルコールを摂取したりニコチンを吸引したりすると人間の体はそれらを心地いいものだと感じます。

お酒を飲むと脳内に快楽物質が出て気持ちよくなる、タバコを吸うと落ち着いてリラックスできるといったように心地よい体験であるからことが原因でやめられない依存状態が発生してしまいます。

「正義中毒」も同じく「正義の快楽にとりつかれやめられなくなってしまった状態」をあらわす言葉です。

良くないふるまいを注意したり問題行動を指摘したりといった正義の名の下に行われる正しい行為に人は快楽を感じます。

正しいことをしているという自信や人の手本になれるという名誉欲などさまざまな感情が合わさった結果として正義の快楽が誕生しているのですが、正義をなすことで得られる快楽というのは他に代えがたい独自の体験でありハマると抜けだすのは困難です。

健康への悪影響などもないことから周囲にとがめらられることもないため、ちょっとした指摘や注意から始まった正義がどんどんエスカレートし他者を糾弾するような過激な行為へと先鋭化するケースも少なくありません。

そのような「正義感が暴走し行き過ぎた注意や指摘が増えてしまう問題ある状態」「正義中毒」です。

「正義」はひとつではありません。

自分の正義だけが唯一絶対のものであると思いこむのは危険な行為です。

やり過ぎると返り討ちにあったり一線を越えてしまったりする恐れもあるので正義を盾にしたふるまいには常に自制が求められます。

「正義中毒」の言葉の使い方や使われ方

「正義中毒」の言葉の使い方や使われ方

・『寛容性が失われると正義中毒に陥りやすい』
・『正義中毒をこじらせると悪人以上にやっかいだ』

「正義中毒」の類語や言いかえ

「正義中毒」の類語や言いかえ

・正義マン
「周囲の状況や相手の気持も考えず正しいとされる行為を自分勝手に実践するヒーロー気取りの人」を意味する言葉です。

事情も考慮せず一方的にバッシングしたり面子を潰すように注意したりなど、正義の名のもとに横暴なふるまいをする問題人物を指します。

まとめ

まとめ

正しさという裏付けを信じこむ「正義中毒」ほどやっかいなものはありません。

本人は自分の正義を見人も疑っていませんが、周囲からすれば行き過ぎた正義は問題行動と同じです。

視野が狭い人ほど正義の沼にはまりやすくなるので常に視野を広く持ち多くの人の意見に耳を傾ける謙虚さを忘れないでください。

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