日常会話の中でよく使われるのは方向を表す言葉でしょう。
そのなかでも「こちら側」というのは、相手と自分が向かい合っている場合に、自分の方向のことをいいます。
また、この言葉は、方向ではなく自分たちのことを表す言葉としても使われます。
ここでは「こちら側」の敬語表現に関して解説します。
「こちら側」の敬語での表現や使い方
「こちら側」の敬語での表現や使い方
「こちら側」とは、自分の方向のことであると定義すると、「こちら」自体が「こっち」の丁寧な表現であり、敬語と言っても良いでしょう。
また、方向ではなく自分たちや自分の会社、立場のことを表す場合の敬語としては「当方」や「私ども」、「当社」という表現を使う必要があります。
「こちら側」を敬語で言い換えた場合の使用例
「こちら側」を敬語で言い換えた場合の使用例
「こちら側」を「私ども」で置き換えた場合の使用例としては「この度は、私どもの20周年式典にわざわざお越しいただきまして誠にありがとうございました」というものが挙げられます。
「こちら側」の英語での言い換え
「こちら側」の英語での言い換え
「こちら側」を方向として使用する場合の英語での置き換えは「this way」、「my side」あるいは単純に「here」でもよいでしょう。
また、「こちら側」を自分たちのことだとすると、これは当然「we」、あるいは「my company」や「my office」などになるでしょう。
まとめ
まとめ
「こちら側」という表現自体は、それ自体に丁寧なニュアンスをふくんでいるため、ビジネスの場面においても、使用することができる言葉です。
したがって、使用できるシチュエーションはかなり多いと言えるでしょう。
しかし、「こちら」とか「あちら」という具体的ではない表現を嫌うような方もいます。
そのような方に対してはもっと明確に「私のいる方向」であるとか「ドアの方向」、人を表す場合には、「私ども」、「弊社」のように表現するほうが適切でしょう。
どんな言葉も使うシチュエーションで使い分けることが重要なのです。