「信念」と「執念」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「信念」「執念」の違いを分かりやすく説明していきます。

「信念」とは?

「信念」とは?

「信念」には2つの意味があります。

ひとつは、間違ってはいないと信じる自分の考えのことです。

「もしかして違うかも」など疑問を持っている考えのことではなく、「これが正しい」とはっきりといえるような自分の考えを意味します。

悪を倒すことは正しいことだ、世界のためになることだと考えていたとします。

この考えに少しも疑問を持っておらず、悪を倒すことは正しいと思っています。

このことは、悪を倒して世界のためになるという「信念」を持っているということができます。

何を信じているのかは人それぞれ異なるので、「信念」の中身は人それぞれ異なります。

たとえば、食事をすることは命をつなぐことだと、疑わずに思っていた人がいたとします。

食事をすることは命をつなぐが、この人にとっての「信念」です。

もう一つは、宗教を信じる心です。

信仰心ともいいます。

「信念」の使い方

「信念」の使い方

間違っていないと信じる自分の考えという意味で使用をします。

その中身を指して使うのではなく、自分の考えという意味で使用する言葉です。

何を信じるのかは人それぞれです。

また、この言葉は「自分が信じる」という意味なので、他の人がどう思おうが関係なく使うことができます。

「執念」とは?

「執念」とは?

ある一つのことだけを深く考える心、一つのことにとらわれてそこから離れられない心です。

マラソン大会のことで説明をします。

ある人はマラソン大会では絶対にゴールをすると決めていました。

体力に自信がないのでゴールできるか不安があるのですが、絶対にゴールすると決めました。

走っているとだんだんと苦しくなり、もうやめたいと思うようになってきました。

しかし、ゴールをすると決めたからには、途中でやめることはできません。

このとき、この人はゴールすることだけを深く考えています。

途中でやめるということは考えていません。

ゴールのことだけを考え、その考えから離れることができず、他の考えなど頭にないのです。

この人はゴールすることを「執念」としているといえます。

「執念」の使い方

「執念」の使い方

とらわれて離れられない心という意味で使用をします。

簡単に変わるものには使用しません。

「信念」と「執念」の違い

「信念」と「執念」の違い

「念」という漢字を使用している点が似ていますが、2つの言葉の意味は異なります。

「信念」は信じていることです。

「執念」は一つのことだけを深く考える心のことです。

「信念」の例文

「信念」の例文

・『信念を曲げない』
・『信念を持って挑む』
・『信念を貫く』
・『その信念に共感します』

「執念」の例文

「執念」の例文

・『執念でゴールをする』
・『執念深く追跡をする』
・『執念が強い』
・『執念を燃やす』

まとめ

まとめ

「念」という漢字を使用している点が似ていますが、2つの言葉の意味は異なり、一方は間違っていないと信じる自分の考えのこと、もう一方はとらわれて簡単には変わらない心のことを意味しています。

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