この記事では、「誠意」【せいい】と「真心」【まごころ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「誠意」とは?
「誠意」とは?
「誠意」【せいい】とは、相手に嘘はつかず、熱心に気持ちを伝えるという意味があります。
いつわりのない心を持って気持ちを伝えることが大事であり、対応するときも相手の気持ちになって誠実にやり取りするその態度に相手も嬉しくなるわけです。
言葉の使い方としては、「誠意を持って対応する」「自分の誠意を示す」となり、自分がいかに心を込めて相手へ対応しているか伝えたいときに使われています。
飾りもない態度は実に正直な人と感じますし、真心がこもっていると思わせ、好感度を上げることになります。
信頼も集めるわけですが、自分の欲など捨てて相手の立場になり、誠心誠意を込めた対応は人の気持ちを掴み、過去に嘘をついて騙した相手の苛立つ感情を鎮めて、今後のやり取りをいいものにすることにつながるわけです。
「真心」とは?
「真心」とは?
「真心」【まごころ】とは、飾らず、ありのままの気持ちで対応するという意味があります。
日本が起源である「真心」は「真の心」と書き、より心をこめて相手に気持ちを伝えて、自分の誠実さと心を込める気持ちを伝えられる言葉です。
「鼓動」を「心」と言い表し、誠心誠意を相手に見せるその心を伝えたいときは「真心のこもった言葉」を伝えたり、相手へより真剣に接するときは「真心を尽くして対応する」ことで自分の思いを伝えられるわけです。
飾り気もなく、自分のありのままの心を伝えたいと思うとき「真心をもって気持ちを届けたい」と言い表します。
類語には素直で真面目という意味がある「誠」【まこと】や、いかに嘘もなく、真実を伝えているかを表したい気持ちを伝えたいときに使える「真情」【しんじょう】があるように、「真心」には「心を込める」よりもさらに深い気持ちを伝えられます。
「誠意」と「真心」の違い
「誠意」と「真心」の違い
「誠意」と「真心」の違いを、分かりやすく解説します。
相手に嘘をつかず、いつわりなく気持ちを伝えられるのが「誠意」であり、心を込めて真剣な気持ちで対応するのが「真心」という違いがあります。
「誠意」は過去に間違った行動したことを深く反省し、正しい考えや行動して見せることで相手を信頼させたいと思うときに使います。
「真心」は心を込めた態度、言葉、行動にして伝える言葉です。
「誠意」の例文
「誠意」の例文
・『お金を騙し取った人が誠意ある謝罪してきたので私は心から信用して許した』
・『相手の立場をくみとり、正直な誠意を見せたことでお互いにいい関係が築けた』
過去にお金を騙し取った相手に対して心を込めて謝ったことで本気の気持ちが伝わり、信用を築き上げますし、相手の立場を考えて、心から誠意を見せればその気持ちが強く伝わり、いい関係を築き上げて、それまでの関係をいいものにできるわけです。
立場をくみとるためにはどのような仕事に就き、何している人なのかを考えることが大事になります。
「真心」の例文
「真心」の例文
・『お世話になっている恩師にせめてものお礼がしたいと真心を込めて贈り物を届けた』
・『ファンから真心がこもったコンサートの感想が届いて感極まり、涙が溢れ出た』
お世話になっている人にはより心を込めたお礼や贈り物して、感謝の意を強く伝えたいと思う人は「真心」を込めて気持ちを伝えますし、心を感じられる演出や行動は人を感動させるわけです。
「真心」を込めた贈り物や言葉は相手の気持ちにより響き渡るものにもなりますので、感動させるものとなるのです。
まとめ
まとめ
問題が起きて相手を苛立せたり、迷惑かけてしまった相手に対しては自分の気持ちを真剣に伝えて信用を取り戻したいと思うときは「誠意」を使い、恩師や親戚、ご近所などお世話になっている人に対して心をこめて自分がお世話になった心を伝えたいと思うときは「誠意」を使うといいでしょう。