時代の始まりやその時期に勢いがついている状態を表す言葉には「黎明期」や「勃興期」があります。
この記事では、「黎明期」と「勃興期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黎明期」とは?
「黎明期」とは?
「黎明期」とは夜明けや明け方を表す言葉である「黎明」に時代を表す「期」が合わさった熟語であり、何かの時代や物事が始まる時期を意味する言葉です。
「黎明期」は物事の始まりや新しい時代の開幕を表す言葉であり、この時期には様々な新しい概念や行動様式が取り入れられるようになり、色々な物事が刷新されます。
「黎明期」はほとんどの場合には時代の夜明けや明け方の到来を意味することが多く、これが流行しているかどうかは問わないという特徴があります。
大体の新時代の概念や発明はエキセントリックなものでマイノリティなことも多いのですが、一瞬のうちにブームや流行としてヒットするケースもあります。
「勃興期」とは?
「勃興期」とは?
「勃興期」とは主に国が興った後に成長して段々と勢力を伸ばしていく時期を表す言葉です。
国の成長と拡張を表す言葉として「勃興期」は使われますが、より広い意味では様々な文化や集団が勢力を伸ばしていく時期に対しても使うことが可能です。
「勃興期」は国が興った後に段々と国民が増えていき、経済が安定しつつ勢力を伸ばすものであり、これは古い時代だと様々な戦争に勝ち国土を拡張していく様を示すものでした。
今日では国際法によって戦争が禁止されていることから、物理的な国土の拡張という形での「勃興」はほとんど存在しません。
昔と比べると現代では新しい国ができることな少なくなり、これによって「勃興期」は他の文化や集団に対して使われるようになりました。
「黎明期」と「勃興期」の違い
「黎明期」と「勃興期」の違い
「黎明期」は時代や物事、文化が始まる時期を表す言葉であり、「勃興期」は国などが興った後に段々と発展していく時期を表す言葉です。
スタート時点という点が強調されるのが「黎明期」であり、この時に生まれた文化は玉石混交でありマイノリティとして消え去るものも多いのが特徴です。
「勃興期」は国が興った後の成長であり、ある程度国力が安定している状態を表します。
「黎明期」の例文
「黎明期」の例文
・『地球の黎明期にはまだ生物と呼ばれるようなものは存在しなかったのだろうなと考えています』
・『インターネット黎明期には様々なテキストサイトが乱立していたが、今日ではほとんど残っていません』
「勃興期」の例文
「勃興期」の例文
・『平原の戦争に勝利したその国は勃興期となり、100年間国は栄えました』
・『資本主義国家の勃興期が始まり、世界中の経済がどんどん発展していった』
まとめ
まとめ
時代の流れというものはスタート地点からそれが流行になるまで様々なものが生まれては消えていくものです。
スタート時期である「黎明期」は非常に多くの文化や概念が生まれて不安定なものですが、「勃興期」になると安定していき活発になるのが特徴です。