「キャパオーバー」とは、「自分の許容量(許容限度)や処理能力を超えること」を意味している俗語です。
「キャパオーバー」は、「キャパシティーオーバー(capacity over)という和製英語の略語」なのです。
「キャパオーバー」の解説
「キャパオーバー」の解説
「キャパオーバー」という俗語は、「キャパシティーオーバー(capacity over)という和製英語の略語」です。
和製英語であるため、英語圏ではそのままでは通じません。
「キャパオーバー」の「キャパ」は「キャパシティー(許容量・処理能力の上限)」を意味していて、「オーバー」は「超えていること・それ以上であること」を意味しています。
それらの英語の意味から、「キャパオーバー」というのは「自分が許容できる物事の上限や問題処理能力を超えていること」を示しているのです。
「キャパオーバー」というのは、「パソコンのストレージや処理能力・建物や入れ物などの許容量を超えていること」や「自分(人間)の体力・精神力・処理能力の限界を超えていること」を意味している俗語なのです。
「キャパオーバー」の使われ方
「キャパオーバー」の使われ方
「キャパオーバー」の使われ方として、「自分の体力・気力・問題処理の能力を超えている場合」や「仕事で忙しすぎて自分(自社)の能力・体力では対応できない場合」に使われます。
例えば、「仕事量があまりに多すぎてキャパオーバーです」や「睡眠不足になるキャパオーバーの仕事状況が続くと、メンタルヘルスを壊してしまう恐れもあります」といった使い方をします。
「キャパオーバー」の俗語は、「コンピューターの処理能力・ストレージの上限、建物の収容人数や入れ物の容量の上限を超えている場合」にも使われます。
また「キャパオーバー」は恋愛において、「複数の人から好かれて対応しきれない場合」や「ある人が好きすぎて精神的に耐えられない場合」にも使うことができます。
「キャパオーバー」の例文1
「キャパオーバー」の例文1
「キャパオーバー」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「来場するファンの数が多すぎて、このライブ会場ではキャパオーバーになりそうです」
この例文は、「ライブにやってくるファンの数が多すぎて、ライブ会場の収容人数の上限を超えそうなこと」を意味しています。
「キャパオーバー」の例文2
「キャパオーバー」の例文2
「キャパオーバー」の例文を紹介して、その意味を解説します。
「このプロジェクトはやるべき作業が多すぎて、さすがにキャパオーバーだと感じています」
この例文は、「プロジェクトでしなければならない作業工程が多すぎることで、忙しすぎて(仕事の処理能力が足りなくて)対応できないと感じていること」を意味しています。
「キャパオーバー」の類語・言い換え表現
「キャパオーバー」の類語・言い換え表現
「キャパオーバー」の類語・言い換え表現として、「限界」「いっぱいいっぱい」「無理」があります。
「限界」は「それを超えることができないぎりぎりの境・限り」を意味していて、「いっぱいいっぱい」も「自分にとっての限界・忙しすぎてそれ以上できないこと」を意味しています。
「無理」という言葉は、「それ以上は不可能なさま・対処できないこと」という意味を持っています。
これらの類語は、「許容量や処理能力を超えること」を意味する「キャパオーバー」と類似の意味を持っているのです。
「キャパオーバー」の対義語
「キャパオーバー」の対義語
「キャパオーバー」の対義語として、「余裕がある」「対処できる」「余力がある」があります。
「余裕」とは「まだゆとりがあること」を意味していて、「余力がある」は「余っている力があること・限界までまだゆとりがあるさま」を意味しています。
「対処できる」の表現は、「ある物事・問題に対して適切な処置や反応ができること」の意味を持っています。
これらの対義語は、「許容量の上限を超えること・忙しすぎて対処できないさま」を意味する「キャパオーバー」とは反対の意味を持っているのです。