若者がよく使う表現「肉肉しい」とは具体的にどの場内身を表しているのでしょうか。
今回は、「肉肉しい」の意味と類似表現について解説します。
「肉肉しい」とは?意味
「肉肉しい」とは?意味
「肉肉しい」とは、「しっかりとした肉らしさが感じられるさま」を意味する言葉です。
「肉肉しい」の概要
「肉肉しい」の概要
牛や豚などの食用肉を調理して食べるとき、調理法によっては柔らかく煮込んで歯ごたえが失われたり長時間茹でこぼして味や香りがすっかり抜けきってしまったりなど元の素材として肉が持つ特徴が失われてしまうことがあります。
「肉肉しい」はそのように肉の特徴が抜けておらず「いい部分も悪い部分も含め肉の特徴をありありと感じられる様子」を表す言葉です。
食肉に対する「肉肉しい」は特徴を指しているだけなので行程と否定の両面の意味が含まれます。
肉ならではの味わいや食べごたえといったポジティブな特徴も、肉の持つ臭みやあぶらっこさといったネガティブな特徴もどちらも含むのが「肉肉しい」です。
ざっくりとした憎らしさを意味する言葉なので手間ひまかけて育てられた高級肉よりも比較的安価で素材の味をそのまま味わえる食肉に対して用いられます。
牛肉だと赤身肉をしっかりと味わえるランプや癖が強く歯ごたえもあるスネなどが「肉肉しい」部位にあたります。
一般的には「歯ごたえや旨味など肉を食べているとはっきり感じられること」を「肉肉しい」と表現しますが必ずしも食べた時だけに使われる表現ではありません。
肉の断面から肉汁がしたたり落ちている様子を写した写真やステーキをむさぼるように食べている姿を写した動画など「肉のイメージがはっきりと伝わってくること」を指して「肉肉しい」と表現します。
「肉肉しい」は食肉以外にも使われる表現で太っていていかにも肉がたっぷりついている人に対しても「肉肉しい」といいます。
肉から受ける強い印象を表す言葉なので実際に肉付きがいいか、太っているかどうかよりも第一印象や勝手なイメージが基準です。
人や生き物に使う場合は基本的に脂肪がよくのった柔らかい肉に対して使われる表現であり、筋肉質なマッチョ体型に対して「肉肉しい」という表現が用いられることはほぼありません。
「肉肉しい」の言葉の使い方や使われ方
「肉肉しい」の言葉の使い方や使われ方
・『断面から血の滴るような肉汁があふれる肉肉しいステーキ』
・『運ばれてきた料理のあまりにも肉々しい様子に思わずよだれが落ちそうになった』
・『激しい運動の後は肉肉しい料理を食べたくなる』
・『アメリカ旅行中の食事は肉肉しいメニューばかりだったので日本に帰ったらさっぱりしたものが食べたい』
「肉肉しい」の類語や言いかえ
「肉肉しい」の類語や言いかえ
・いかにも肉
「理想や定義から想像される姿に非常に近い肉らしい肉」という意味の言葉です。
肉としての特徴や魅力を飾ることなくあっけらかんと見せている様子を指す言葉で「肉肉しい」がこれでもかというほど肉の特徴を全面に押し出してくる様子を指すのに対し、こちらは特になにもしなくても自然と肉の特徴を感じられる様子を指します。
まとめ
まとめ
「肉肉しい」というのは2010年頃に誕生した比較的歴史の浅い新語です。
語感でなんとなく意味を理解できる言葉ですが食肉以外にも人や動物の体型を表すときにも用いられるので本来の意味をきちんと知っておきましょう。