この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる言葉の「とのことです」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「とのことです」とは?意味
「とのことです」とは?意味
「とのことです」とは、「~だそうです」と、自分が他の人から聞いたことを相手に伝える時に使われる表現です。
この言葉の構成は、格助詞の「と」と「の」が組み合わさった「~という」を意味する「との」に、「こと」と丁寧語の「です」が付けられたものです。
従って、この「とのことです」は丁寧語と言えます。
丁寧語の特長は、相手の方が目上の人でも、同僚でも、相手を選ばずに使える点で、前後の表現を敬語とすれば取引先の方等にも使えます。
「とのことです」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「とのことです」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「とのことです」は丁寧語ですが、前後の表現を敬語として、目上の人に伝言を伝える場合に使われます。
口頭でも使われますし、ビジネスメールの文章でも使われます。
伝言をする際には、正しく伝えることが大切で、「?みたいです」や「?らしいです」と、曖昧な表現で伝えることはタブーと言え、「とのことです」を使って言い切る表現で伝えるべきなのです。
この「とのことです」を使って、単に伝言を客観的に伝える以外に、「とのことですので」や「とのことですが」として、その後に補足説明や関連の話を付け足す形で使われることもあります。
また、「とのことでしたので」や「とのことでしたが」と過去形表現で使われることもあります。
「~という話を聞いたが、~した」「~という話を聞いたので、~した」と付け足すのが、単なる補足説明等ではなく、すでに何らかのアクションを取った場合に使われます。
ビジネスシーンでは、単に伝言するだけでなく、自分で判断しても良い事柄に対しては、気を利かせることも大切で、そんな時に「とのことです」を応用した上記の表現を使うことも多いと言えます。
「とのことです」を使った例文
「とのことです」を使った例文
・『A社の○○様は、15分ほど遅れて到着されるとのことです』
・『営業部の○○さんが、至急お電話をほしいとのことです』
・『仕入れ先の○○様から、注文の商品は午後3時に納入できるとのことです』
「とのことです」の類語や言い換え
「とのことです」の類語や言い換え
「とのことです」は、「そうです」や「ということです」や「だそうです」や「といった次第です」と言い換えることが出来ます。
ただし類語であっても、先に説明した曖昧に取られる「みたいです」や「らしいです」や「ようです」を使うべきではありません。
まとめ
まとめ
「とのことです」とは、「~だそうです」と、自分が他の人から聞いたことを相手に伝える時に使われる表現で、丁寧語表現です。
前後の言葉を敬語表現にして、目上の人に伝言を伝える際に使われることが多いと言えます。