「格納」と「収納」はどちらも物をしまっておくことを意味する言葉です。
二つの言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「格納」と「収納」の違いを解説します。
「格納」とは?
「格納」とは?
「格納」とは、「決められた場所にきちんと物をしまうこと」を意味する言葉です。
「格納」の使い方
「格納」の使い方
あらかじめしまうために用意されている専用の場所にきちんとしまうことを表す言葉で、固定したり分解してからしまったりなど簡単には持ち出せない状態にしてしまっておくことを意味します。
不用意に持ち出されたくない物を厳重にしまっておく様子に対して用いる表現であり、勝手に持ち出されると事故になりかねない大型の乗り物や外部に持ち出されてはいけない危険物などを厳重な管理の上でしまっておく時に使う表現です。
本体のサイズに合わせて作られた専用ケースにしまうなどそれ以外に使えない専用の場所にきっちりしまうことも「格納」と表現します。
「収納」とは?
「収納」とは?
「収納」とは、「物をしまい入れること」を意味する言葉です。
「収納」の使い方
「収納」の使い方
物置の中や箱の中など外から見えなくなる内側に入れて保管することを指します。
外部の隔たりのある空間の内側にしまっていますが必要に応じて取り出して使える状態です。
部屋の片隅に山積みにしたり机の上にまとめて置いたりといったような空間な隔たりがないむき出しの状態は「収納」ではありません。
「収納」と呼ぶには最低限囲いや覆いなどの区切りが必要です。
「格納」と「収納」の違い
「格納」と「収納」の違い
簡単には取り出せないようにしまっておくのが「格納」、必要に応じて取り出せるようにしまっておくのが「収納」という違いで区別されます。
「格納」は決められた手順を守るなど管理されたしまい方ですが「収納」は特に管理を必要としない、という違いもあります。
「格納」の例文
「格納」の例文
・『格納庫に飛行機を格納する』
・『放射性物質を格納する専用容器』
「収納」の例文
「収納」の例文
・『納戸に荷物を収納する』
・『収納スペースが多い部屋に引っ越す』
まとめ
まとめ
「格納」と「収納」はどちらも物をしまうことを意味しますが管理やしまい方が異なります。
それぞれの意味を覚えて正しく使い分けましょう。